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生活保護受給者にペット飼育を推奨する理由

こちらの投稿についての補足と、寄せられた反応についてのコメントを書いていきたい。

実はこの投稿自体は過去1年間に2回ほど投稿したことがあり、2回ともほとんど反応がなかったため今回も話題になることはないだろうと予想していた。しかし、XのアルゴリズムのせいなのかXのペット界隈(?)に引用されたせいなのか、当日の昼過ぎにはかなりの数の反応が集まり、補足投稿での私の煽りやちょっとしたミスが原因で予想外に拡散されることとなった。

この補足投稿でのミスは「月1000円前後」というやたら低い数字を出してしまったことだ。「”ペット”とは必ずしも犬や猫のようなハイコストな生き物だけを指す言葉ではない」ということを伝えようとして書いた数字だったが、毎月1万円前後の保護費を余らせている生活保護受給者は珍しくないのだからここでは「数千円」と書けばよかったと後悔している。おかげで「1000円で○○を飼育するのは無理」といった反応が無駄に集まる結果になってしまった。

「脳みそちいかわ」というフレーズに関しては意図的に煽ったものではあったが、「効いて」しまった人の多さは予想以上だった。中でもアイコンやヘッダーにちいかわの画像を使っているアカウントのキレっぷりや粘着具合は驚くほどのもので、思わず「わァ...」と満面の笑みになってしまったくらいだった。

余談だが、これまで「炎上」的な状態になる投稿が時折あった中で今回の投稿が特殊だったのは反応の「時間」だった。過去の例では昼休みの時間帯や夕方以降の(仕事終わりの)時間帯に投稿への反応が増えることが多かったのだが、今回は9~11時、14時~17時頃に特に反応が多く、日中に暇を持て余した「専業主婦」という名の無職や高齢者たちの反応が特に多かったようだ。

私が仕事をしている間に無職たちがペットと戯れながらXで「働けカス」などとクソリプを飛ばしている平和な日本がいつまでも続いてほしいと心から願っている。

さて、元投稿を含めて集まった反応を見ると、

「ペットの飼育と社会復帰に何の関係があるのか?」
「自分の生活を他人に支えられている人間がペットなんて飼育する権利はない」
「安く飼育できる生き物なんていない、数十万の医療費を想定する必要がある」

というのが主な内容だった。

特に「安く飼育できる生き物なんていない」系のコメントには

「犬猫の飼育費は年100万では足りない」
「ハムスターの飼育費は年50万」

といった驚くべき主張が多数あり、「どんなセレブ生活をさせたらそんな金額になるのだ?」という感想以外なかった。

ちなみにペット保険会社の調査では犬と猫の年間飼育コストはそれぞれ34万円と17万円ハムスターの飼育コストは「3年で6万円」が標準とされているのだから、これらの数字がいかに極端に高いものであるか分かるだろう。(記事の数字がデマだというならリンク先のメディアに直接抗議し、訂正記事を出すよう求めて欲しい)。

さらには「ハムスターには酸素室が必要になることもある」といった主張まであり、「アスリートかよ」と思わず笑ってしまった(餌にはプロテインでも飲ませているのだろうか?。

もちろんペットに重課金するのは幸福追求権(またの名を愚行権)の行使として自由にやればいいと思うが、自分がペットに使っている金額が極端に標準値から乖離したものであるにも関わらず、あたかもペットを飼育する上での「最低限の義務」であるかのように語るのはいくら何でも間違いだろう。「SAPIXに通わせて私立中高一貫校に進学させてあげる経済力が無いなら子供なんて生むな」と言っている人々を彷彿とさせる極端な主張と言わざるを得ない。

先述した通り生活保護受給者は月に1万円程度ならペットの飼育に充てることが可能であり、犬は難しいだろうが猫なら問題なく標準的な飼育が可能だ。ましてハムスターや小魚や爬虫類なら余裕で飼育することができる。

「平時はしっかり世話できても病気になった時に生活保護受給者は治療費を払えないだろう」という意見が多かったが、そもそもペットが病気になった際の莫大な治療費をすべての飼い主が青天井に負担しているかというと現実は決してそうではない。どこかで折り合いをつけて「安楽死」という選択をすることがほとんどであり、それはペットの苦痛を最小限にするためでもあるのだ。

もちろん、数万円の治療で命が助かったり寿命が大幅に伸びたりするならぜひとも治療費を出すべきであり、生活保護を受給している飼育者たちもその状況になれば自分の食費を削るなり一念発起して再就職するなりして支払うべきだ。しかし、仮にその努力をしなかったとしてもそれほど強烈に批判されるべきだとは思わない。なぜなら、

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