35キロだった時
摂食障害を扱った漫画を読んでたら、
カウンセラーが高校生ぐらいの主人公(拒食症というか心の病気で食べられない)に「体重が35キロ以下だと、カウンセリングできません」というシーンがあった。
なんと、35キロはボーダーラインだったのか。
そこで、あ、と思い出した。
9年ほど前、携帯販売店で働いてた、まさに私が35キロだったときのこと。
仕事は休むことなくしていたけどメンタルは最悪だった。
お昼は不規則で、食べられないこともたまにあった。
休憩時間なんてないから、食べたらすぐ仕事に戻らないといけなかった。
食べたあとは必ず、軽く下痢があって(汚い話ですみません)でも、トイレに度々行けない接客業だったから、
「お弁当だろうがカップ麺であろうが、お昼の後はトイレにこもり、歯をみがいて軽く下痢する」が当たり前のいつものルーティンだった。
お腹のものが少しでも出ると、「よし今日もOK、これで仕事中お腹が痛くならずにすむなぁ」と、安心さえしていた。
同僚には、同年代で痔の男性もいた。
いまおもえば異常な環境なのに、
若かったのもあり、夜はしっかりご飯を食べていたから、
「食べてるのに、何で?」なんて思ってた。
だいぶ元気になった今もなかなか40キロに到達しない。昼も夜もしっかり食べているが加齢のせいかなかなか太れない。
妊娠はもうあきらめた。
揶揄なのか本気なのか「痩せててうらやましい」と言われることもあるが、
手足が短いのでバランスが悪く、決して格好いい体つきではない。
世間って、太った人へは遠慮するのに、ガリには遠慮しないのだ。どちらも度が過ぎると病気の心配あるんだから、人の見た目をアレコレ言うべきではない。まあ、モテるひとは、そんなことしないけどね。
あーそれからもうひとつ、
服買いにいくと「この丈は、お腹、お尻をカバーできますよ!」て言われることがあるように、
極度のガリは「腕の細さを目立たなくさせられますよ!」て言われることがあるのだ。
痩せすぎていても服がキマらないこともあるのだ。当たり前だが。
ちなみにそのブラック企業は、私が辞めたあと社長が変わり、環境が改善され、残業代も出るようになった。それでも退職者は続き、5店舗あった代理店は軒並み閉業し、3店舗になった。
その職場で出会って結婚まで行った夫からの情報だ。夫も、辞めた。
夫と出会わせてくれた、そこだけ感謝はしている。
二度と戻りたくないけどね🤪