だから子どもは怖い

さっき、スーパーマーケットでお菓子を見ていましたらね。
ガサゴソ、プチ、パリ、みたいな音がしました。
ふとみると、私の太もも辺りまでしか身長がない、ちっちゃいちっちゃい、男の子。二歳くらいの。

その子の手もとを見ると、
ぷちっとひとつずつとれるチョコマーブルみたいな、円盤みたいな、駄菓子あるでしょ、
あれをね。そのうちのひとつが、なくなってまして。
売り物ですよ。

男の子は、私の視線を感じたか立ち上がり、すぐそばの、柱の影に隠れました。なぜかこちらを見ます。

その口を見ると、明らかにもぐもぐさせてます。

…、ヤったな。

でも、ちいさいから、わかんないのかな?

どうするんだろ、と思いつつ背中を向けて商品を物色してると、
ヤった幼児がこちらに走ってきます。

で。な、なんだ!?と身構えると、

ヤったお菓子をどけて、下の新品のお菓子を取り、
それを、お母さんらしい女のひとに「これがいいー」と渡しにいくではありませんか。不自然なほどの明るさで。

ああだめだ。
と思いました。この幼児、
どうやらちゃんと、罪の意識があったうえで、
それを隠蔽しようとしてやがる。

このままにしては絶対だめだ。

すごい、考えましたけど、
近くの店員さんに、目の前で見たことをそのまま伝えました。
まだ店内にいる子どもの特徴と、母親の特徴を伝えたうえで。
ひと粒ぶんだけ空いたお菓子にはさわらず、指差して。

あとの処遇は店員さんにと。

見た感じ、とてもまともなお母さんぽかった。

子どもが、モンスターなんです。ナチュラルに。

私の選択が子どもの人生、変えたかもだし、そんなことないかもしれない。でも、このままにしとくとその店がさらに、治安悪くなりそうで。

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