VRChatでTwitter模型コンペをやった話
はじめに
お久しぶりです。なまとらです。昨年末より3月31日までを期間としてTwitter上企画として『VRChat戦車コン』をやりました。といってもTwitter上で突発的にやった企画なのでワールドを作ったわけでも、何か現実世界で部屋を借りたわけでもないので特段苦労したことも大変だったこともなかったのですが。というわけで、今回皆さんにタグ付けて投稿していただいた作品(ツイート)をここにまとめると共にちょこっとした感想を書いていきたいと思います。
VRC戦車コンとは?
私なまとらが思い付きで始めたTwitter企画です。何か一つテーマを決めて製作し、Twitter上で公開する企画でした。第1回となる今回のテーマは『シャーマン』でした。第二次世界大戦中盤に登場した連合軍の主力戦車です。WW2に限定はされていないので、西部戦線を走り回った連合軍、太平洋の島々に乗り込んだ海兵隊、ハンガリー動乱鎮圧のためにT-54と共に駆り出されたソ連軍、バカ見てぇな主砲をつけてシナイ半島を席巻したイスラエル軍と様々なシャーマンができます。そんな中でAFVモデラーの予想を裏切る非常に面白い作品も投稿してくださり、之はnoteに書かねばならぬと思いこれを書いた次第になります。
今回投稿してくださった作品
1.M32戦車回収車(イタレリ 1/35) なまとら
私、なまとらのものです。一番クオリティが低い作品なので一番最初。私以外の作品見たらね、すごくて禿げそうです。少しだけ車両とキットの説明を。この戦車はM32戦車回収車という車両になります。
戦車回収車ってなんなの?というと、擱座したり撃破されたりした戦車をその名の通りクレーンとか使って回収するのお仕事をする車両です。戦車用レッカー車ですね。軍の持つ車両の中で最もパワーがあるのが戦車ですから、動かなくなった戦車をどかしたいとき、普通の車とかで引っ張ろうとしても無理なんですね。私はオーソドックスでスタンダードな物よりも変なのを好む傾向があるのでこれにしました。
キットはイタリアの模型メーカー、イタレリの1/35スケールキットになります。昔、イタレリはタミヤ以上だったという話を聞きましたが1980年初版(おそらく)のこのキットを見るに事実だろうと思いましたね。M32はシャーマンに情熱を注いでいることでおなじみのアスカモデルからも出ているのですが、金銭的な問題で今回はイタレリ製を買いました。だって2倍以上するんだもん……。
それではこれより下は参加者様の作品紹介をさせて頂きます。
「車両名 (メーカー スケール) 投稿者名(Twitter名・敬称略)」
のタイトルで順番は「VRC戦車コン_完成」のタグをつけて投稿くださった順で行います。
それとですね……主催の特権として一言講評的なコメントを入れさせてもらいます…。
2.シャア専用シャーマン(タミヤ 1/35) でかぬ
早速すごい作品です。基本的にAFVモデラーはどれだけリアルに作るか(そのリアルの方向性は複数あるとして)を目標としている方が多いと思います。しかし、普段はキャラクターモデルを多く作っているでかぬさんの自由な発想に驚かされました。単純にシャアカラーに塗装するだけでなく、アクセントとして金を塗装したり、ガンダムデカールを使用するなどして一層のクオリティを出しています。またプラバンの工作も見逃せません。意外とスルーされがちなアンテナ工作をしっかり行っている他、車長の工作も素晴らしい!隣にいるのはドレンでしょうか?それともマリガンかな?これからも是非素晴らしい作品を作ってください!
3.シャーマンM4A1(76)(ウォルターソンズ 1/72) 炭酸煎餅
1/72スケールで税抜き999円というシリーズ展開を行っているモデルキット999のシャーマンを作成してくださいました。小スケールはウェザリングが難しいところですが、どちらのマテリアルを用いたのでしょう!素晴らしい泥の表現がハイライトの効果を持ち、激戦を戦い抜いたシャーマンの姿が写し出されています。加工されたストップランプも赤の差し色によってグッと解像度が上がります。私もこのシリーズを作ってみたくなりました。
4.シャーマンVCファイアフライ(アスカ 1/35) ENS(エンス)
以前よりエンスさんは美プラxミリタリーでものすごい改造を見せてくださっていましたが、やはりAFVでもその技術力の高さが存分に表れています。カラーモジュレーションを用いた基本塗装にウェザリング、OVMの追加加工など、どれをとっても高レベル!非常にかっこいいファイアフライを出してくださいました!
5.シャーマン(タミヤ 1/48) 大田など子@メタバースプラモデラー
インディーズソフビをイメージしたというこの作品はステッカーを用いているという点で非常に面白い作品だと思います。ピンクをメインカラーに用いるというのはAFVであればアフリカ戦線で活躍した英軍のピンクパンサーやガールズ&パンツァーのウサギさんチーム(初期)を思い浮かべますが、やはりこの作品で目を引くのは砲塔と車体に張り付けられたウーパールーパーのステッカー。そして白いスパッタリング。これらがある事で、一般的な戦車xピンクのイメージとはまた違ったものであると一目でわかります。ちなみにステッカーはB-SIDE LABEL(https://bside-label.com/)というところのものらしいですよ!
6.M4A3 105mm榴弾砲搭載型(タミヤ 1/35) A-22(えーにじゅうに)
冬季迷彩は戦車模型の中でも難しい塗装になります。説明書の指定通りただホワイトに塗装しただけではあまりにもリアリティがなく、どれだけ下地との調和を行えるかというところがキモになってくるでしょう。またただウォッシングを行うとホワイトとの差が激しくなってしまい解離感が出てしまいます。しかしながらこちらの作品は上記のポイント2点を抑え、自然な調和のあるリアルな冬季迷彩に仕上がっていると思います。
7.M4A2(76)W (ルビコン1/56) のっき
最近急速に模型業界でその名前を轟かせているルビコンモデルの1/56スケール、1/48より小さいスケールながら非常にかっこいい作品を作ってくださいました。シャーマンといえば、米英軍の活躍がやはり思い浮かびますが赤軍というチョイスが素晴らしい!見てくださいこの標語。やはりWW2ソ連戦車は標語マシマシなのが良いですね。また注目したいのはドライブラシ表現!ツイート中にも書いてある通りアーマーモデリング4月号の鉄表現を参考にされたそうです。非常にかっこいいメタル表現になっています!
あとがき
VRChatは様々な趣味の方がいっぱいいます。このようなイベントを開けたのはVRChatでプラモを作ろうというイベントを行っている大田など子さんがいたからといっても過言ではありません。もし私の記事を初めて読んだ方がいらっしゃいましたら、など子さん主催の「プラモ作ろうぜ集会」の紹介記事の方も是非ご覧ください。
次回のVRC戦車コンはまだ未定ですがそのうちやりたいですね。飛行機コンも合わせて半年くらいで回していきたいです!では良きプラモライフを!