図書館総合展2019 1日目
待ちに待った図書館総合展。
今年はスピーカーズコーナーBで11時45分から12時30分まで「手品×図書館」をテーマにトークと手品をさせて頂いた。私の中では大きな進歩。昨年、初めて図書館総合展に参加して、その翌年に「手品×図書館」をテーマに自分が人前で話すなんて考えてもいなかった。
1ヶ月くらい前に突然決まったこのコーナー。岡野先生とダメ元で頼んでみようかなんて笑いながら送ったメールが見事に実ったのだ。2人の思い付きを快く承諾して下さった図書館総合展委員長の飯川さんには足を向けて寝れない。
「手品×図書館」をテーマに「手品の保存」について話した。時折、本の手品やレコードの手品なんかをしながら。みんな、学生が喋るなんてと物珍しそうに、一体なにが始まるんだとこちらを見ていた。話していくうちにきっとすごい人達であろうおじさんやおばさんたちが笑ってくれたり、うんうんと頷いてくれたり、本当に心優しく聞いて下さって、5分くらい経ったらドキドキはしていたけれど、逃げ出したい気持ちは無くなっていた。
始まる前は「あぁ出過ぎたことをしたな、こんな私なんかに何が話せるんだろ。緊張する。怖い。逃げ出したい。人が集まってきた・・・。どうしよう・・・。あぁ、私のために集まってくれた人達の時間を無駄にはさせたくない。何か1つでも引っかかって帰ってほしい!ふぅ・・・。笑顔作らなきゃ。喋ってる人が楽しそうじゃないと聞いてる方もきっとつまんない。がんばらなきゃ。でもやっぱり逃げたい。」なんて思っていた。
終わってみると、あっという間で、トークが終わると、私がしてる活動とか、こういう風に保存していけばいいんじゃないかな、秋葉原のオタクたちが使うような保存のアイテム使ってみたらいいんじゃないかな?あそこはいいお店があるよ!などのアドバイスを頂いた。
少しでも興味を持ってくれて、そうやって話しかけて下さって本当に嬉しかった。やってよかった。
それが終わるとすぐに東京の水道橋に向かった。15時から編集者さんと打ち合わせがあった。
私の人生の中で「編集者さんと打ち合わせ」なんて文章を使う日が来るなんて、ふふふと思う。やりたいことは言語化することが大事だなとつくづく思う。言語化してなかったら今はなかった。
編集者さんの名前は竹田さんという方だった。何度かメールでやり取りさせて頂いていたのだが、いざ会うとなるとどきどきした。しかも『拝啓、本が売れません』を勧められていたので、この企画は上手く行かないってことを暗に伝えてるのかな・・・?なんてちょっと思ったりもしていた。実際に聞いたら「そしたら俺めっちゃ嫌なやつじゃん笑そういうつもりで勧めたわけじゃないよー笑」と!よかった!笑(((本の内容はめちゃくちゃ面白くて、参考になりました)))
打ち合わせは3時間くらいだった。竹田さんは、私の抽象的な発言を「あー、なるほど・・・ってことは、こういうことかな?」とか、(決して否定せずに)質問しながらどんどん具体的にしていってくれて、あぁ私はこういう事を伝えたかったんだな、こうやって言えば伝わるんだなって言うのを教えてくれた。「脳内の言語化する作業を手伝ってくれてる!素敵!」って思いながら話してた。笑うと顔に皺がたくさん出来るタイプの笑い方で、なんかよかった。あ、今、面白がってくれてるんだなというのが顔を見るだけで伝わってきた。あと他には、私を傷つけまいと言葉を選んで話してくれてるんだなぁというのが伝わってくる場面があって、編集者さんって大変だなぁと思った。かっこいいなぁと。色々話しながら、私ってこういうことが言いたかったのねとか、これが真の目的なのか、とか色々思う部分があって新しい発見だった。
編集者さんを介するとすごくスムーズだ。
そうして打ち合わせが終わってすぐ、また横浜に戻った。
都会の満員電車を満喫しながら、大交流会の会場に無事着いた。
今回の大交流会には絶対に参加したかった。なぜならこの1年間Twitterを追いかけてきた福島さんが参加者名簿に載っていたからだ!!見つけた時は興奮した。お会いして絶対に繋がる!という思いで参戦して、そうしたら見事に繋がれて、ネットワークの広げ方とか、ゲームのアーカイブの話とか、目録の作り方だったり、色々教えて下さって本当に勉強になった。今回の図書館総合展はこの人に会いに来たと言っても過言ではない。(笑)その他にも東京国立博物館の特任研究員の田良島さんや獨協大学の澁田さんも活動に興味を持って下さって、お知恵を貸して頂いた。
優しくて愉快なおじさんたちばっかりだった。これからもたくさんお世話になるだろう・・・。
そんなこんなで激動の図書館総合展1日目が終わったのであった。