1028 猫八

もうすぐ私はまた一つ大人の階段を一段登ることになる。誕生日前に夜空を見上げる時間はとっても空白という言葉が似合う。だから案外嫌いでは無い。相変わらず歳を取ることは好きにはなれないが。仕事の休憩中、私は公園でよくぼーっとしているのだが、その日幼稚園児が公園で遊んでいた。照らし合わせて見ると、自分自身にも小さい体を大きく動かして無邪気によく走っていたが大人になるにつれて大きな体は小さな動きにでもすぐ疲れてしまう様になった。ただひとつだけ変わらない事があって、それは空を見る時間。その時間は過去と今を繋いでくれるように、無機質な空間へ私を連れて行ってくれる。

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