【'24/05/20更新】ひかりもの
傷みやすく臭みの残るひかりものをぶち込んでいきます。
腕が良くなれば、いい感じに出来るやもしれないので。
さながら酢締め、あらかた諦めです。
口上集
('24/05/20)
口上。それはきっと、命の叫びだ。そうでないと、僕が生きていないことになる。
【散散歩】地下駐車場
('24/04/27)
コンバンニャチハ。お馴染み、『散散歩(さんざんぽ)』のコーナーです。担当なまま。精一杯に散散な歩を認(したた)めます。
△▽△
二千二十四年四月。有料で優良な非日常を五感全てで摂取すべく、大袈裟に扉を開く鉄塊へ、大股一歩、活歩ならぬ活乗を果たし、東へと向かう。
月の穴
('24/03/19)
月が、よく見える。その眩しさを遮るように手を翳してみても、ぽっかりと空いた穴から月が覗く。月の光は私の目を突き、光にかえしが付いているかのように、むしろ釣り上げられ、顎が自然と上を向いた。
役目が果たせないと悟った右手をひとりにしないよう、穴の空いていない左手で優しく撫でる。穴の内側は、いつの間にか皮膚で覆われており、私の身体が私の思考を無視して修復した跡すら見当たらず、それがさも当然と言わんばかりである。
揺れ、途切れ、滴れ
('24/01/10)
一滴。……一滴。……一滴。軽やかに、そして、確かな苛立ちを与えながら、水滴が私の頭を打ちつける。
シャボン玉ヌテラ
('23/05/11)
"しゃぼんだま ぬてら
やねまで ぬてら
きもちわる いけど
とりあえず なめた"
ヌテラでシャボン玉を作ろう!
まずはご自宅に常備されているヌテラ(nutella)を用意します。つぎに、
青春の続き/高畑充希
('22/12/24)
毎日必ず知らない曲を1曲以上聴くようにしている僕が、5日ほどこの曲しか聴かなかった時期がある。23年1月にこの曲が主題歌の芝居を観るということもあるが、それ以上に、この曲の持つ魅力と威力は、僕にとって凄まじいものだった。
強い心が強くて苦しい
('22/07/06)
自分の心を守ることがどこまでも上手くなってしまった。幸せや楽しさをどこにでも見出せるようになってしまった。嫌いなこともなく、それ故に、やりたいことばかりある。その実は違うだろうけれど、体験していないことは、楽しそうなものばかりだ。
(中略)
これは僕にとって心を守る方法にはならないけれど、どうやら僕の持つ最強の心の守り方には、疑う余地があったらしい。
黒電話
('22/6/30)
受話器を手に取る。黒電話特有の着信音が消え切り、二周目に入る直前、少しだけ生まれる無音の間に取るのが好ましい。スイッチの上がる音だけが残り、心地いい。ただし、事の始まりを嫌でも実感してしまうのが辛いところか。
先がみえない今みているもの
('21/11/29)
みえないって、あれですよ。本当にみえないんですよ。旅先からの帰り道で、どうにも盛り上がってしまって、明日も何にもないから、いや本当はあるのですけれど、もう一泊行っちゃおう、と道を変えて、山道に入るや否や、それはもう吹雪いてしまって、真っ白です。前にいる車のライトすら見えないのです。
そんなものないものもあるものでした
('21/06/12)
能動を除いて、僕が妄想をしていないこの数日は、この数ヶ月の愛の目減りの跳ねっ返りだ。減りは不動不浄、不情の不承不承に依り、冗長なのは、しかし、問題ではなく、不情の情が嫌々なそれを越えて、僕自身にさえ届いてしまったということが問題だ。ただし、ここでの不承不承は、いつどんな時代であれ、僕にとって不承不承なことをいう。出不精の前に飽き性である僕は、飽き性とはつまり、フットワークの軽さと捉えていたけれど、どうやらただのつまらない飽き性だったらしい。