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占いに全く興味がなかったヲタクが、東條希を愛しすぎて占いをはじめた話。
私は東條希が大好きだ!!!!
…おっと、失礼。
みなさんは東條希というキャラクターをご存知だろうか。
そう、アニメ好きなら誰もが一度は聞いたことのあるタイトル
『ラブライブ!』
そのラブライブ!に登場するキャラクターの1人が東條希なのである。
高校3年生。スクールアイドルグループ『μ's』のメンバーだ。
彼女がどういう女の子なのかというと、それはもう『女神』だ。『女神』という言葉がこれ程似合う女性が他にいるのだろうか? いや、いない。
彼女は真剣に、時に明るくメンバーを励まし、支え、前を向かせてくれる。艷やかな髪も、豊満なバストも彼女の魅力だ。
その反面、両親が転勤族なこともあって、彼女は友達が少なかった。『μ's』は彼女がやっと見つけた自分の居場所なのだ。
それゆえに彼女はメンバーが一人でも欠ける事を恐れ、みんなの影でみんなの心を支え続ける…。
しんどい!!!
(ここで言う「しんどい」とは身体がだるい等の意味ではなく、彼女の気持ちに入れ込みすぎてキャパオーバーしてしまったヲタクの心情を表している)
…本題に戻ろう。
本題は「東條希を愛しすぎて占いをはじめた話」である。
なぜ、占いなのか?
ラブライブ!を知っている方にはもう伝わっているかもしれないが、東條希はタロット占いをやっている。作中でも彼女は何度もカードを引き、仲間を支えてきた。
私は東條希という女性に憧れ、好意を抱いている。
そして、彼女のような女性に…いや……
東條希になりたい。
そう思った。
東條希のように、誰かを癒し、導く存在になりたい。彼女に近づくには何をすれば良いのだろうか。
そうだ、占いをはじめよう。
そんな邪な気持ちで、私はタロットカード、及び占星術に手を出した。
結果を先に言おう。
ハマった。
なかなかどうして、これが面白い。
私に霊感は全くなく、私という存在はスピリチュアルとは無縁な存在である。気や運命などは全く信じておらず、極度のリアリストだ。占いやおみくじを引いて遊んだ事はあるが、占い師さんに占ってもらったのは人生で一度だけだ。(人に勧められてついていった程度)
ラブライブ!にハマり、東條希のヲタクになり、μ'sのライブにも行き、数年が経った。当時も変わりなく極度の現実主義者であり、占いには目もくれなかった。
そんな私が何故、東條希(のような女性)になろうと思ったのか。
そこから話していこうと思う。
私は生まれながらにしてゲーヲタであり、アニヲタであった。運動音痴でスポーツは壊滅的であり、6年間習っていたはずのピアノは全く弾けないどころか楽譜すら読めない。努力では補えないほどのセンスの無さだ。
この通り私はスポーツも出来なければ芸術にも秀でていない。
それゆえに私はアニメを見る、ゲームをする。誰かが作ったものを受け取る。購入する。そんな日々を過ごし、楽しんできたが、やがて私は大人になってしまった。自分の時間が削られ、やりたい事を十分に出来ない苦しみにぶつかってしまったのだ。
ヲタク活動はとんでもなく楽しい
そう、ヲタクは楽しい。推しを見つけ、推しを想い、推しに貢ぎ、推しを感じる。仲間がいれば、その楽しさは2倍にも3倍にも膨れ上がる。
しかし現実は厳しかった。
日常生活で誰かとヲタク活動を共にするというのは以外にも難しい。
ヲタクといっても様々である。熱の入れよう、お金のかけよう、そのキャラクターが好きなのか、作品そのものが好きなのか、はたまた声優さんが好きなのか。
同じコンテンツを愛するヲタクでも、微妙なズレは生じるものだ。
それに加え、それぞれ個人の事情もある。仕事が忙しい、次の日朝早い、他にやらなければならないことがある、などヲタク活動をしたくても出来ない状況に陥る仲間は少なくない。
それにヲタク活動には金がかかる(切実)
私はライトなヲタクにならざるを得なかった。愛はあっても情熱と金を注げないのは苦痛以外の何物でもない。やりたくても出来ない。その足枷が私を縛り付け、苦しめた。
そして思った。
『何か有意義な趣味が欲しい…自分一人でも楽しめ、誰かのためにもなるような……そんな趣味が…!』
私の中で趣味といえば『2次元』である。そして、そのトップに君臨する人生最大の『推し』が東條希だ。すぐに浮かんだのは東條希の麗しくも愛らしい姿だった。
東條希になりたい…!
そう考えるまで、時間はかからなかった。
東條希といえばスピリチュアルなラッキーガール。つまり占いである。
占い。私には無縁だと思っていた占いに思考が巡った。東條希が得意とする占いはタロットカードであるが、私自身は霊や運命を信じないリアリストなのではじめからタロットカードに手を出すことは出来なかった。
混ぜたカードからカードを引き、そのメッセージを読むという占術が当たるとは思えなかったからだ。
そこで、はじめに手を出した占術が占星術である。占いの中で、1番合理的に考えられている学問だと思ったからだ。(あと、東條希のイメージといえば月と星ですよね)
占星術とは、自身がこの世に生まれた瞬間、惑星がどの位置に存在していたかで自身の運命や性質を見極めるという占いである。
手始めに私はYou Tubeに投稿されている占星術講座を視聴した。
ホロスコープ、アセンダント、MC、ハウス……。並んでゆく専門用語を一通り把握した。ホロスコープの読み方が少しわかったところで、私は自分をはじめ、家族や友人のホロスコープを作成し、星を読んでみた。
すると、
当たるという次元ではなかった。
これはもはや自分の説明書ではないか。
なんて面白いんだ。
私は衝撃を受けた。占いとは未来予知の力、霊感が全てではなかったのだ。西洋の学者たちが星を読んできた知恵が、ここに詰まっていた。
この面白さを知った私は、すぐにタロットにも手を出した。カードを購入し、本を購入し、浄化アイテムも購入し、準備を整えた。やり方はYou Tubeで学んだ。本当に便利な時代である。
とはいえ、まだ信じていなかった。
『だってカードですよ?たまたま引いたカード。当たるわけねぇじゃんwww』
この後に及んで私はまだナメ腐っていた。こんな気持ちで引いてもまぁ当たるわけが無いだろうと。
試しに何度か引いた。知人や友達、家族も占ってみた。
なんで当たるんだ
占った方から総じて「すごい!」「当たってる!」と言われた。
正直、わけがわからなかった。何故だ。何故当たるんだ。自分の占いすら信じていない私がカードを引いて何故当たるのだ…!
私は逆に気味が悪くなり、『タロット あたる なぜ』でGoogle先生に質問した。
Google先生によると『ユング心理学』というものがあてはまるという。
ざっくり説明すると、人間が自分で認識出来ている意識は全体の数%であり、それ以外は潜在意識なのだという理論。タロットカードはその潜在意識に意識を向けられるツールなのだという。
…わからん。
正直わからなかった。
しかし、続けて占っていくうちに私はカードの力を信じざるを得なくなった。バーナム効果というものももちろん知っている。それでもカードに力があるのではと思ってしまうほどだった。
占星術でその人がどんな人なのかを占ったあとにタロットカードを引くというのが『なまこうらない』の手法であるが、不思議とその人に合ったカードが出るのだ。
情熱的な方には情熱を表すカードが。
知的な方には理知的なカードが。
愛情深い方には受容のカードが。
なぜだ
この疑問に答えが出るまで、私はカードを引き続けることになるのだろう。
占いをはじめたことによって、私の生活は充実してきた。
あまり良くない結果が出ても、そこに至らないようにするためのアドバイスもカードは教えてくれるのだ。
長所と短所が表裏一体なように、良い事と悪い事は表裏一体、幸運と不運も表裏一体なのだろう。
私の思考は随分とポジティブになったように思う。
占いをする上で私にはまだまだありとあらゆる経験が足りていないと痛感した。それを補うために最近、心理学の勉強もはじめた次第である。
全く興味のなかった分野に目を向けてみると、思わぬ発見があり、そこからさらに新しい発見が生まれる。
なんとも不思議で、素晴らしい体験だ。
もしこれを読んでくれている人の中に「何か最近何しても楽しくないなぁ」「なんか満たされないんだよなぁ」と原因不明のモヤモヤを抱えている人が居たのだとしたら
気まぐれでもいい。
きっかけなんて何でもいいのだ。
私のように好きなキャラクターの好きなものを真似てみるのも良いだろう。
とにかく思いついたもの、なんでもいい。
やってみてほしい。
もしかしたら、その気まぐれや思いつきが、このモヤモヤを振り払ってくれるかもしれない。
何も思いつかない人は…とりあえず占いをはじめてみませんか?
私を導いてくれた女神様に感謝とありったけのLOVE を。
もう一度言おう。