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カメレオンの思索
令和2年12月。
最近はコロナの影響であまり出歩けない。
冬はただでさえ、インフルエンザを始めとする感染症の流行と寒さに怯え、活動停止状態となるが、今年は特に注意が必要である。
大分県のコロナ感染者は、9月9日を最後に一旦落ち着きをみせていた。10月なんかは、私も完全に油断しており、What's コロナ?状態であった。
今秋は例年と同様、結構色々なところをまわったように思う。しかし、最近になり、1日10人前後の感染者が… 明日は我が身、ということで、今一度気を引き締めなければならない。
別府八湯温泉名人を再び目指すと決めた(31/88)矢先…とは言っても、この状況下なので、想定内ではあるが。
あー、温泉行きたい。硫黄泉に浸かりたい。
現在、そんな私の欲求を家にいながら満たしてくれるものがある。
村上商会の湯の素である。色々入浴剤を使ってきた私であるが、これにはビックリである。
マジで、
ーー硫黄の匂いするやん( ゚д゚)!
まるで硫黄泉。硫黄泉を何湯もまわっているので間違いない。目を瞑れば、そこは明礬。
そしてこの「湯の素」、効能も凄まじい。
娘は冬場は乾燥がひどく、特に足がカサカサなってしまうのだが、最近はツルツルである。
重度の肩こり&首こり持ち、常に疲労感がある私にもとても効果的である。
硫黄泉好きにはオススメの一品である。
疲れがお湯に、
ーー溶け込むわ〜❤️
そもそも、私は、何故か疲れやすい体質である。特に大病を患ったことはないが、子供の頃から体力に自信はなかった。
公園で遊ぶのは嫌いではなかったが、回転系のものやブランコは酔うし、腕力がないのでぶら下がる系も苦手、保守的なので、スピードが出る系のものも好きではない。
…遊べる遊具なくね?
こんな私が幼少期はまっていたのは、「登り棒」である。
まさにこの円形のものが通っていた保育園に設置されていた。高いとこが好きで、この上部に長らく座って過ごすのが好きであった。
何がいいって……
登るのだけ少し苦労するが、あとは眺めのいいところで優雅に座って過ごせる。他の子供たちが下界でワチャワチャしているのを上から眺める優越。そして、面積の都合上、上に登れるのは2〜3人である。特別な空間で少数精鋭な人間関係を形成することが出来る。
本当昔から、
ーーなんも変わってねぇな( ゚д゚)!
しかし今考えたら…
この遊具なかなか危ない。
もしも手が滑って落下でもしたらひとたまりもない。打ちどころが悪ければ……
自分が毎日この遊具に登っていたことは隅っこの方に置いておいて、子供には利用して欲しくない遊具である。
実際、我々が子供の頃に遊んでいた形の遊具は撤去されているものが多い。大人目線で見ると結構危険な遊具が多かったように思う。
意外に、子供の身体能力は高い。
運動神経にかなり自信のないこの私でも、遊具から落ちたとか体を挟んだとか、骨折したとか、そんなことは一度もなかった。
まぁ、私が幼少期から慎重さを兼ね備えていたのが大きな要因でもあると思う。
そして、登り棒の上ばっかいたならそりゃ…。
親友荻子(仮名)や夫は、今日に至るまで何度か大きな怪我や骨折を経験している。この2名は、性質が結構似ている。
ゲッターズ飯田の占いの結果まで同じである。(結果が同じだから似ているのか…)
私は女子にしては占いを信じるタイプではないが、このゲッターズの占いは、まずそれぞれの分類のネーミングが秀逸で心惹かれる。
•(金/銀の)羅針盤座
•(金/銀の)インディアン座
•(金/銀の)鳳凰座
•(金/銀の)時計座
•(金/銀の)カメレオン座
•(金/銀の)イルカ座
生年月日から、上記12タイプに分類される。羅針盤とかインディアンとかイルカとか、物であったり人であったり動物であったり、名前に統一感がない。
やはり、ここは響き的に「羅針盤」か「鳳凰」に分類されたいと願う。
……「銀のカメレオン」である。
一番嫌やん。しかもシルバーよりゴールドがいいし。
カメレオン好きな人には申し訳ないが、あまり良いイメージのない生き物である。
彼らのほとんどは樹上性で、動きは緩怠で木の葉等に擬態するらしい。
幼少期に高い遊具の上で、下の様子を観察していた自身を思い出した。
ーーまさにカメレオンやん( ゚д゚)
嫌である。もう少し可愛い動物がいい。イルカに分類された人たちを羨ましく思う。
この生き物、枝の上でじっと動かず、目だけを動かして周囲を観察する様から賢者に喩えられることもあるらしい。「賢者」か…
急にかっこよく思えてくる。
まぁ、
ーー悪くないな。
この翻り方もまさにカメレオン。結局、カメレオンなのである。
荻子と夫は、「金のインディアン」というグループに分類される。特徴を読まなくても名前から、ちょっと戯けたグループなのかしら?と思ってしまう。
【金のインディアン特徴】
•好奇心旺盛でフットワークが軽い
•明るく陽気で新しいものが大好きだが、飽きるのも早い
•仲良くなった相手には、ずかずかと踏み込む
•人見知りなので最初は遠慮しがち
•支配される恋愛は苦手で、気楽な相手を好む
大体合っていると思う。
そして自身。
【銀のカメレオン】
•合理的なため要領が良い
•余計なひと言が多い
•フワっとした見た目だが毒舌家
•頭の回転が早く要領がよい
•恋愛では理想が高すぎる
ーーうるさいわ。
どっちと友人になりたいだろうか。
私なら、「余計な一言が多いフワッとした毒舌家」と友人になるのはごめんである。
好奇心旺盛で、明るく陽気な金のインディアンたちと一緒にいた方が楽しいに決まっている。
夫と親友という最も近い2人が金のインディアンということは、金のインディアンと相性がいいんだろうか…。
「銀のカメレオンと金のインディアン」の相性は普通です。
頭の回転が速い銀のカメレオンからすれば、金のインディアンはその言動が考え足らずで子供っぽく見えてしまいます。
ですが明るく無邪気でもあるので、一緒にいると楽しかったり癒されたりします。
そのためお互いの違いを認め合い一緒にいる時間を楽しむ事が出来れば、良好な関係を築ける可能性もあります。
普通らしい。
「お互いの違いを認め合い」←ここ重要。
「同じ」から学ぶことより、「違う」から学ぶことの方が多い。まさに、私が人間関係において重要としていることを具現化出来るのがこのインディアン達ということなのだろうか。
ただし、全部が全部違えばいいというものではない。育った環境から形成される「価値観」は似通っていないと、何十年に渡る深い付き合いをするのは難しい。
よく芸能人が離婚発表で使うフレーズである。
ーー価値観の違い。
浅い付き合いなら問題ないが、結婚とか親友とかなると、この問題は「越えられない壁」である。
荻子や夫は、これまでの生育環境、通って来た道に自分と大きな違いがなく、価値観が遠くない。それで、性格がこんなに違っても長く付きあえているのだろう。
価値観が似ていて、性格は違う。←これ最強。
というのが自身にとっての結論である。
とりあえず、金のインディアン達と付き合うことで、自身が得られるメリットはいくつかあるのだが、逆に向こうが私から得られているメリットは何なんだろうか…と考えることがよくあった。
彼らは私の何が良くて一緒にいるのか…。
ある日、荻子にこのことを尋ねたことがある。すると、普段饒舌な荻子がオロオロとして、ついには黙した。
ーーえ( ゚д゚)?
私と付き合って、「思慮深く物事を考えることを学んだ」とか、そういった部類の回答を期待した自身の愚かさ。
荻子が苦慮の上、発した言葉は、
「いや、そんなこと考えたことないわ〜」
よほど見つからなかったのだろう、私と付き合うメリットが。
しかし、よくよく話を聞くと、まず人と付き合う上でメリット、デメリットとかそんなに考えない、楽しいから一緒にいる、とのこと。
確かに、私も彼女といて楽しいということが、一緒にいる一番の理由である。
多分、それが一番重要で、それでいいのである。
しかし、忘れてはいけない。我こそが、
ーー銀のカメレオンである。
何事もメリット、デメリットは考えるべきである。
何故自分はこの人と仲がいいのか、自身にどんなメリットを与えているのか。
裏返せば、自身にとってデメリットが多ければアウトということである。
ーー合理的〜。
でも、
ーー嫌な奴〜。
自分みたいな奴は、自分みたいな奴とは絶対に友人にならないと思う。
そんなこんなで、いい意味で「深く考えずに付き合ってくれる」金のインディアン達は私にとってある種の安心感を感じる相手なのである。
ちなみに、あと1ヶ月で終わるが、銀のカメレオンの2020年の運気は、最も良い「開運の年」とのことであった。
……うーむ。
確かに悪いことは少なかった。しかしこれで「最も良い年」なら、「最も悪い年」の悪さレベルは想像したくもないほどである。
ここまで金のインディアンと銀のカメレオンについて熱く語ったが、占いというのは結局、
ーー部分的にしか当たらない。
良いことも悪いことも、全てが過去の自分の行いの結果である。
とか考えつつ、今日も木の上から陽気なインディアン達を観察するのであった。