病棟から美容の世界へ〜華やかな職場につられた1人の単純な看護師〜2年目・早い終幕〜
こんにちは。namakemonoです。
9月に入り、私の住んでいる田舎は夜が過ごしやすくなってきました。
おかげで愛犬との夜散歩が快適です。
もう少しするとようやく昼間にお散歩が行ける季節になる。
秋がだんだん近づいてきていますね。
愛犬達とどこへお出かけに行こうか、さっそく楽しみです。
前回まで病棟から美容クリニックへ転職した看護師、新人編を3回にわたり綴ってきました。
今回は入職から1年経過した後、今度は自分がプリセプターを経験したこと、そして結局辞めるに至ったその後について。
美容看護師2年目、半人前でプリセプターになる
美容クリニックへ転職して1年経過、ちょうど新年度が始まる頃。
春は転職の季節にて、1年前の自分と同じく病棟から美容の世界へ飛び込んできた新人さんがやってきました。
私がまさかのプリセプターになる約2週間ほど前、
入職してから1年経つ私と同期のC子、私達より3ヶ月程早く入職していた看護師Kさんがボスに呼び出されました。
ボス「4月からまた新人さんくるから、プリやりたい人は私に自己申告してきてね。」
この3人の他は既にプリセプター経験済み。
まだまだ習得していない施術やオペ介助が残っている中、急なプリセプター選抜の話でした。
順番的には少し先輩のKさんがやればいいのでは?
なぜ私とC子も含まれるのか少し疑問でしたが、ボスの気まぐれはよくわからないので深く考えないことに。
(しかも自己申告制とか仕事へのやる気を試されているようでいやらしさ満点!)
おそらく私含め3人とも、まだ自分が誰かに指導する立場ではないことを自覚していました。
しかし、ここで立候補しない場合はボスの機嫌を損ねる恐れもありました。
その後すぐC子と相談し、各々ボスに申告しようということに。
意外なことにKさんは立候補せず、結局私とC子の2人で決めることになりました。
そこからの決め方はなんとも適当。
2人であみだくじ。
そして直感的に、なんとなく私がプリになりそうだなぁと思いながら、運命のあみだくじを決行したところ、
やはり私がビンゴでした。
まさかボスに助けられる日がくるとは
そして新年度になり新人さんが入職。
自己紹介をして早速指導スタートとなりました。
新人のNさんは私よりも1つ年上で、病棟経験3年後に転職。
真面目で勉強熱心な方という印象でした。
こんな半人前かつ年下がプリセプターで本当に申し訳なかったです。
最初はかなり気を遣いながら接していました。
特に言葉遣いや接遇面の指導がやりずらかったです。
気になる点があっても年上だから言いにくいなぁと思いつつ、なかなか指摘できずにいました。
ある日ボスから気まぐれに
「プリセプターになってみてどう?上手くいってる?」と聞かれました。
そこで私の悩みを相談。
すると後日、ボスが私の代わりにNさんへ言葉遣いについて注意をしてくれていました。
そのことについてお礼を言うと、
「言いづらいことは私が言うから大丈夫だよ。」と優しいお言葉。
初めて嫌われ役ボスのありがたみを実感した瞬間でした(笑)
たまに(いや8割くらい)自分勝手に振る舞っていたかもしれませんが、ボスはちゃんとボスの仕事もしていました。
人に教えることができた時、自分も完成される
病棟ではプリセプターになる前に退職したので、これが私の初プリセプター経験でした。
”人に仕事を教える”という行為は好きな人・苦手な人、それぞれ意見が分かれるところかと思います。
私はどちらかというと、得意かどうかは別として、教えることは好きでした。
純粋にプリセプター期間は仕事が楽しかったです。
ただ、いざ自分が普段行ってきた仕事を人に伝授するとなると、
いかに自分が感覚的に、いい加減に仕事を行っていたのかが浮き彫りになり、自分の適当さを実感することに・・・
そのため2年目は教えながら自分も一から施術の復習をしていました。
施術を教える前に自分も新人時代のノートを見返し、更に深く施術の効果や作用機序を調べたりと勉強しました。
教えたことが間違っていて、それがもしお客様とのトラブルになれば、いくら自分が直接施術していなくても教えた自分の責任になりますからね。
そしてプリセプターになったことで更に技術が定着し、自分の仕事の質も向上したと思います。
お客様からのご指名が少し増えてきたのも2年目からでした。
人に教えることが1番の知識・技術の習得方法と言っても過言ではないと思います。
はじめはこんな自分が人に教える立場で良いのかと、申し訳なくプリセプターになったものの、実は自分にとって良いタイミングだったのです。
そしてやっぱり辞めたくなって、辞めた
はい、急ですね。
実のところ美容看護師になってから仕事を辞めたくなった時期は計3回あります。
1回目は初めの1〜2ヶ月頃。
病棟から抜け出したものの、自分の思い描いた理想と現実とのギャップに直面した時ですね。
この時はさすが辞めるには早すぎると考え、踏み止まりました。
色々お金の返済のこともありましたからね・・・
2回目は1年目の終わり頃で、まだプリセプターの話が出る前です。
当時は院全体でリフトアップのオペを推していこうとカウンセリングを強化している時期で、なぜか知りませんがカウンセリング業務と無縁である看護師達まで練習させられるという徒労をさせられていました。
これが本当に馬鹿馬鹿しくて嫌いだったので、やっぱり辞めてやる!と決意。転職サイトも新たに登録したりと本気モードで動き始めたのですが、求人をみてもイマイチでしっくりこない所ばかり。
そもそも当時の美容クリニックは自分のいるクリニックより給料が良いところはほぼなく、収入が減ることでまた出てくるお金問題によりモチベーションが下がりました。
そしてプリセプターになってしまったのでしばらくは辞めたいと思う暇もなく半年働きましたが、3回目の辞めたい波が来てついに辞めました。
辞めた一番の理由は、オペ介助が苦手で嫌いだったから。
病棟時代から創処置の介助が嫌い、
というかDrの介助が嫌いでした(笑)
オペ室だけは絶対配属されたくないと思っていたくらいです。
そのため美容クリニックの中でも美容皮膚科のみのクリニックをメインで探していました。
それなのにどうしてオペ介助があるところになってしまったのか。
まんまと院の名前に騙されました。
もしこれを読んでくださっている方で、外科処置は苦手だから美容皮膚科専門の所で働きたい方がいたら、転職時に要注意してくださいね。
ちゃんと院のホームページを確認してどんな施術をしているのか全て把握してから決めたほうが良いです。
(当たり前なことができてなかった当時の私はやばい)
2年目になるとボスや院の雰囲気にも慣れ、同期のC子をはじめ先輩達とも仲良くやっていました。
スキンの施術も楽しくなってきた頃で結構名残惜しかったですが、やはりオペ介助だけは好きになれず。
こうして私の美容看護師時代は終了しました。
辞めたその後
院を辞めた後、同期や先輩達には一般に戻ると話していましたが、実はすでに美容クリニックで就職が決まっていました。
辞める口実として一般に戻る程にしておきました。
やはり美容で1年以上働いてしまうとなかなか病棟や一般クリニックには戻りたくなくなります。
しかし、
次のクリニックは1週間もせず辞めました。
病棟のキツいお局どもにも屈せず、あのボスの下であれだけ苦痛な施術テストに耐えてきた私が、わずか1週間で辞めるなんて。
自分でも意外な結末でした。
それだけあの職場は謎に雰囲気が極悪だった。
面接時からなーんか違和感を感じていたので、
その時点でやめておけよ自分!と今は思います。
そして働いてみると明らかに職場全体の雰囲気が悪い。
ボスのような特定の誰かがというよりは、職場の内装や働いている人全体の雰囲気が悪い感じ。(感覚派の人間なもので伝えるのが難しい)
ここのどこが華やかで明るい美容の世界!?ってなりました。
聞くところによると常に求人募集しているクリニックらしく、
入職してすぐ消える人がほとんどだとか(笑)
私の感覚は間違っていなかった。
人間の直感って凄いです。
ただ急に消える辞め方はしたくなかったので、私は正直にこの職場の雰囲気が合わないと言いって辞めました。
そもそも美容看護師を本当に続けたかったのか、自分の今本当にやりたいことは何か。
ここに目を背けていた結果だったのかもしれません。
さて、時が経ち今の自分は次の職がなく真っさらな状態。
やりたいことをやって幸せに過ごしている今の自分なら、
次にやることもきっと、やりたいことを選べるはず。
それではまた次回、気まぐれに。