病棟から美容の世界へ〜華やかな職場につられた1人の単純な看護師〜新人編②〜
こんにちわ。namakemonoです。
ニート期間満喫中の現在、最近毎日の楽しみにしていることがあります。
1つは朝食の時間。(ほぼブランチ)
手作りのバナナパンケーキとコーヒーをお供に、YouTubeで海外Vlogを見漁っております。
英会話の勉強は長いこと停滞していたので、
またこれを機に再開したくなってきました。
もう1つは夕暮れ時に愛犬2匹と行く海岸のお
散歩。
日本海側へ引越したので、夕日の海がすっごく綺麗です!
夕暮れ〜沈んだ後の少し薄暗い海で、波の音を聞きながら愛犬と黄昏れる時間が心穏やかになれます。
さて、今回も美容クリニックへ転職した看護師の新人編、続きです。
初日からキャパオーバー
プリセプターになるOさんとの挨拶が終わり、いよいよ業務開始へ。
初日はまず職場内の説明や実際の業務を見学する程度でゆるく終了するだろうと勝手に予想していましたが、見事にハズレました。
もちろん職場内の見学はありましたが、その後はすぐにOさんからの指導がスタート。
まず1番最初に教わったのはヒアルロン酸とボトックス注射について。
ヒアルロン酸とボトックスは、美容クリニックでは定番中の定番メニューです。
切らない整形ともいわれ、いわゆるプチ整形の部類ですね。
注射の特徴を一応それぞれ簡単に。
ヒアルロン酸は元々人の肌にある物質で水分の保持・肌の弾力には欠かせないものです。
これを注射することで肌のシワ(特にほうれい線など皮膚の弛みからくるもの)目立たなくしたり、額や涙袋、鼻筋や唇などボリュームが欲しい箇所に注射して理想の顔に近づけるというもの。
一方ボトックス注射は筋肉の働きに作用するので、表情ジワ(額・眉間・目尻など)を目立たなくしたり、エラのハリ軽減に効果があります。
ボトックスは脇に注射すると発汗の元となる神経伝達物質を抑制する作用もあり、脇汗・臭いの軽減・多汗症治療としても人気でした。
ということで、真っ先にこの注射達の作用・院で使用されている種類・注射の作り方・処置介助の手順などをこと細やかに伝授されました。
これだけでも結構な暗記量でしたが、その後も怒涛の指導は続きます。
2つの注射に続き、新人がまず最初に着手させてもらえるケミカルピーリングと、エレクトロレポーションという電気穿孔法を利用した機器を使う美容液導入の施術方法も伝授。
もちろんこれも作用から始まり、使用する物品や施術手順まで一通りです。
基本的にスキンの施術は看護師が最初から最後まで担当するので、部屋への案内から施術の声掛けなどの接客・接遇面の指導も併せて伝授してもらいました。
何よりも覚えることが大変だったのは、
施術後にダウンタイム(施術後に皮膚が一時的に腫れたり赤くなったりする期間)の説明や注意点を説明するセリフを覚えること。
注射は比較的に短い説明で済みましたが、スキンの施術はめちゃくちゃ説明することが多くなります。
正直なところ、施術の練習よりもこの長い長い説明を覚えることが施術を教えてもらうたびに凄く億劫でした。
そして初日の勤務終了後、
Oさん「明日はシフト休みにしたから今日教えたことは自分なりにノートにまとめてきてね〜。次の勤務でチェックするね〜。わからないことは気軽にLINEして聞いてね〜。」
namakemono「は、はい。(1日でこの量をまとめろと!?)」
こんな感じで、初日からなかなかの詰め込み指導を受けました。
翌日は夜まで一日中まとめ作業に費やした記憶があります。
新人指導はかなりハイペース
正直、病棟よりも指導のスピードはかなり早かったです。
病棟は1年かけて新人を育てる流れでしたが、美容では半年である程度のスキン施術と簡単な外科処置を独り立ちさせるスピード感でした。
もちろん指導のスピードは職場によりけりですが、美容クリニックに共通することは病棟の仕事と関連することが少なく、新しく覚えることだらけということ。
すぐに活躍できた手技といえば、
点滴のミキシング、針刺しくらいです。(笑)
経験者でない限りは一から習得する業務ばかりでした。
教えることが多い+早く独り立ちさせたい思いから、プリセプターのOさんもかなり焦って教えてくれていたのだと思います。
また、院のとある問題点により、早く新人指導を進めなくてはいけない理由がもう1つあったのです。
蓋を開ければ新人だらけな職場だった件
私の入職当時、院内の看護師は全員で9名。
そのうち勤務1年以上経過している人は立ったの3人。
残りの私含め6名は1年未満(半年が1名、以下3名半年未満、私と同期のC子が全くの新人)
おや、ちょい待って。
そしたらプリセプターの数足りなくない?
と思いません?
病棟の常識からすると1年未満は新人ですから、必ずプリがつきます。
美容クリニックだとしても、半年ではまだ完全に業務を網羅することはできません。
あぁ、なるほどね。
だからボス自らプリについていたのかと、
腑に落ちました。
プリの配分はというと、上の3人で1人ずつ+ボスはC子が追加され2人同時進行でプリ。
私のプリセプターOさんは自分自身も半年勤務でまだまだ出来ない処置も多い中、しょうがなくプリをせざるを得ない状況でした。
ちなみにOさんのプリは私達が入るちょっと前に退職してしまいました。
ボスが一応Oさんのプリの続き役でしたが(そうするとボスはまさかのプリ3人⁈)Oさんにまで手が回るわけもなく、新人である私にOさんを当てがったのかなと予想がつきます。
プリセプティよりもプリセプターが不足するという、病棟とは逆の状態が起こっていたのです。
ということは、
入職したい人>継続して勤務したい人
というわけですよ。
やっぱり美容という分野自体が合わなくて皆すぐに辞めてしまうのかな?
はじめのうちはそう思っていました。
もちろん病棟と美容のギャップで辞める人は普通に多いと思います。
何事も実際にやってみないとわからないことだらけですからね。
でもこの院はどうやらそれだけではなさそう。
どこの職場にも大抵いる、
最初はいい人を演じる猫被り。
病棟を辞めても、同年代が多くても、
やっぱり悩みの種は人間関係なのです。
それでは続きはまた次回、気まぐれに。