保育園の看護師さん。
こんにちは、お久しぶり、namakemonoです。
長らくnote更新をサボっていました。
飽き性で、サボり癖のある私。
今に始まったことではありません。
想定の範囲内のこと、つまり自分を責める必要はない。
これが自分だと受け入れることができているので、
自分を責めたりダメな奴と卑下しなくなりました。
善も悪もない、自分の選択・意思が全て。
自分のものさしから逸脱しなければいい。
今回は保育園看護師として勤務してみた実際について。
子供好きな看護師達からすると、一見夢のような職場でしょうか。
ただ私は実際に働いてみて、子供が好きだけでは難しいかもしれないと考えます。
美容クリニック然り、高齢者施設然り、病棟以外ならどこもきっと天国だ!
なんて、実に恥ずかしく単純な私に、未来の私から教えてあげたい。
もし保育園看護師に興味を持つ人がいたら少しは役立つ情報かもしれないので、私が保育園看護師として実際に行っていた仕事を少し思い起こしてみようと思いました。
①保育園看護師の1日
色々な職場の看護師を経験してわかったこと、
その職場独自の看護師業務が存在するということ。
保育園も例外なく、保育園だけの看護師業務がたくさんありました。
ちなみに私は産休代替えの派遣看護師として、3ヶ月間保育園で勤務しました。
その3ヶ月間は冬の1〜3月で、絶賛感染症ピークの時期でして。
しかも新年度に向けた動きもあり、既存の保護者+新たに入園してくる園児達の保護者への対応もあったりして。。
多分他の時期より看護師業務が盛られていました、絶対(笑)
タイムスケジュールにしてザッと1日の看護師業務を表すと下記の通りです。
・保育園看護師のスケジュール
私の勤務した保育園にはしっかり保健室がありました。(非常に狭かったけど)
保健室内には事務作業用のPCとデスク、応急処置物品、具合が悪くなった子用のベッドが完備されており、とても使いやすかったです。
というのも、なかには保健室がなく、保育士さん達の事務所内に保健スペースがある園も多いようで。
個人的にきちんと看護師の居場所が確保されているのは嬉しいポイントでした。
事務作業を1人で落ち着いてできる環境はかなり重要です。
ただし、保育園看護師は単純に看護業務をやるだけではないんですね。
多くの保育園は看護師も保育の一員で、おそらく大体0歳児クラスの担当になります。
私の場合は派遣で臨時だったということもあり、基本は保育士さん達の指示通りお手伝いをする程度でしたが、人手が足りない時は着替えやオムツ交換、その他諸々の保育業務を保育士さん達と一緒に行っていました。
大人のオムツ交換より体力的には楽ですが、慣れない看護師が登場すると0歳児ちゃん達はギャン泣きで、それはもう大変です。
慣れて泣かなくなってくれたのは多分だいぶ後半の頃。
食事介助も意外と大変でして、高齢者の食事介助とはまた別の点で苦戦しました。(こぼしたり、食べてくれなかったり)
そして0歳児の保育を手伝いつつも、各クラスの怪我や熱発、体調不良の園児の対応が間に入ってきます。
・看護師が保育園で行う医療処置・対応
①怪我の応急処置
②内服薬・塗布薬や点眼などの介助
③体調不良時の対応
④アレルギーやてんかん、その他園児の急変時対応
正直、看護師が保育園で行う医療処置はかなり少ないです。
転んで擦りむいたら流水でよく傷口を洗って絆創膏。
頭を打ってコブができたら冷却。
指にトゲが刺さったらピンセットで抜く。
お母さんが家で当たり前のように行う処置とほぼ同じです。
ただ、受診が必要かどうかの判断は看護師として重要な仕事でした。
特に子供は大人よりも突発的な怪我が多く、擦り傷やコブ程度で済めばラッキーなくらいです。
私が勤務した期間は幸いにも大きな事故や怪我などの事件は発生しませんでしたが、緊急時の判断が病棟よりも試される場であったと感じます。
しかも保育園の看護師は基本的に1人体制です。
園で連携している嘱託医はいましたが、園内に医療従事者は看護師だけ。
(ちなみに嘱託医とは園児の健康診断の時くらいしか接触していません)
つまり医療的判断は看護師である自分1人に委ねられています。
病棟、クリニック、施設、これまで働いてきた職場には少なからず自分以外にも他の看護師がいたので、保育園での看護師業務は結構なプレッシャーを感じました。
ただ有難いことに、私の園は同じ市内の園の看護師達と連絡を取り合うことができたので、他の園の看護師に相談できる体制がありました。
それでも、現場では看護師1人であることにかわりなく、大きな事故が起きぬよう常に祈って勤務していましたが・・・
その甲斐あって怪我関係は全く無しでしたが、インフル・ノロを筆頭に感染症の対応は盛りだくさん。
熱発や下痢、嘔吐など、体調不良時には保護者への連絡が必要です。
この気まずい保護者への連絡は看護師の仕事でした。
②保護者達への対応
もちろん保護者と一番密に関係があるのは保育士さん達。
看護師は保育士さん達より保護者との関わりが少なかったものの、怪我や体調不良時の報告、必要時はお迎え要請の電話など、保護者がシビアになりやすい時の対応が多いです。
誰でも我が子が一番であり、怪我や体調不良は親として心配になるのは当たり前ですよね。
また仕事中に園からの連絡=お迎え要請=仕事を抜けなくてはならないという、保護者が凄く億劫に思うであろう電話対応をしなくてはいけないので、電話をかけるのがこっちも億劫になるという。
数日間同じ保護者への連絡が続くこともあったので、この連絡業務は結構苦手でした。
電話連絡以外には、懇談会で保健関係のことを話したり、アレルギーのある園児や特別な疾患がある園児の保護者と個別で話すこともありました。
③保育士さん達との関わり
保育士さん達も看護師と同様、女の職場。
私のいた園は男性の保育士さんが1人だけでした。
個人的には看護師達よりギスギス感のない、和気あいあいとした雰囲気に感じましたが、これは園の人間関係次第ですかね。
保育士さん達は職業柄みんな多分看護師より優しいと思います。
※人それぞれなので、多分とつけました。
保育士さん達からみた看護師は、保健関係の仕事は任せることができ、保育の人手が足りない時は助っ人要員にもなるので、良くも悪くも色々な場面で頼られる存在であったと感じます。
主に0歳児クラスの保育士さん達と関わることが多かったですが、土曜日保育では他クラスの保育士さん達と協力して仕事をするので、結果的に保育士さん達全員と何かしら関わりがありました。
保育園では、自分以外がみんな保育士さん、看護師は1人です。
看護業務をよりスムーズに、時には保育士さんに協力してもらいながら進めるためにも、保育士さん達との関係は良好に保つことが大切であると実感しました。
おわりに
保育園看護師は、保育園だけの特殊な看護業務、保護者達との関わり、保育士さん達との関係など、子供達と関わる以外の仕事が意外と多いことがわかりました。
また、看護師が1人だけという環境は少なからずプレッシャーを感じます。
小児科経験や子育て経験があれば即戦力になれそうです。
私はどちらも経験無しでしたが、業務の引き継ぎや保育士さん達のサポート体制がしっかりしていたので、なくてもなんとかなりました。
何事も、挑戦してみたら案外何とかなるもの。
それではまた次回、気まぐれに。