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今年の振り返り・Gemini活用元年


Gemini活用元年

今年を振り返ると、Geminiの弁護士業務への活用が一気に進んだ年だった。

なお、Geminiでほとんど事足りる状況になってしまい、chatGPTほぼ使っていなかったので、2024年12月にchatGPTの有料契約は解約した(再契約する可能性はある。)。

弁護士業務において、Geminiをよく使う用途は、以下の三つである。

  1. OCR機能

  2. 議事録(相談メモ含む)

  3. 誤字脱字チェック

少し頻度が落ちて、GASコード生成である。

OCR機能

Geminiでは、スクリーンショットした画像をOCRしたり、GoogleドライブにアップロードしたPDFデータの文字情報取得したりすることができる。

Geminiアプリだけではなく、Geminiサイドパネルでも、PDFを選択して『文字情報を取得して』と指示すれば、かなり正確に大量の情報が取得ができる。

また、かなりフレキシブルなOCR作業ができ、PDF内にある表を取得して、スプレッドシート形式で出力したり等もできる。

Geminiの特徴である入力トークン数の多さとマルチモーダル性が、いかんなく発揮される場面である。

議事録(相談メモ含む)

Microsoftの音声入力(Windowsボタン+H)を使って、音声の反訳した文字情報があれば、Geminiで議事録を作ることができる。

相談・打ち合わせ等の際に、音声反訳をしておき、あとで、議事録にするというケースでよく利用している。

個人的には、一言一句正確に記録する議事録はめったに利用する機会がない(もっと言うと、そういう議事録を作ることは無駄だと思っている。)。

Geminiで議事録を作るとちょうどいい分量・内容でまとめてくれる。

また、Geminiで議事録を作ると、反訳の際の誤認識も文脈で判断しているのか、うまいこと帳尻を合わせてくれるため、とても助かっている。

誤字脱字チェック

誤字脱字チェックは、GeminiアプリGeminiサイドパネルを活用している。

Geminiアプリでは、chatに文書を張り付けて、誤字脱字チェックを行っている。

また、Geminiサイドパネルでも、誤字脱字チェックしたい部分を選択したうえで、誤字脱字がないかチェックすることができる。

もちろん、誤字脱字が完全になくなるわけではないので、最後は印刷して人の目でチェックが必要だが、その手前でだいぶチェックが進むので、助かっている。

GASコード生成

便利なフリーソフト・アプリケーション・webサービス等の存在を見聞きすると、「こんなこといいな。できたらいいな。」と思うことがある。

そういうアイデアさえあれば、GeminiのGems(コーディングパートナー)に、GoogleAppsScript(GAS)のコードを作ってもらうことができる。

ここまでくると、完全にドラえもんである(笑)

具体的には、以下のようなGASを作っている。

・Googleドライブのファイルの一括リネーム
・Googleカレンダーの予定一括登録

もちろん、エラーが出たりして、コードの若干の修正が必要だったりするのだが、アイデア次第で、業務効率化できるのである。

まとめ

Geminiについては、Googleが、2024年12月にchatGPTに対抗して、新発表をたくさんしていた。

最新のGeminiは、音声認識もするし、PCの画面を見て理解もできるようになるらしい。

Geminiに音声で、『このフォルダの中の情報を適当にまとめて訴状作成しといて』と指示すれば、アシスタントのように様々な作業を代わりにやってくれるような未来が来るかもしれない。

日本語版のGemini for Googleworkspaceでは、新機能が英語版よりもお預けだったりするようであるので、楽しみにしている。

もう少し近い未来だと、個人的には、フォルダ内の複数のファイルを読み込んで書面を作るというようなRAG機能っぽいのを待ち望んでいる。
選択ボタンが、グレーアウトしているので、もう少しで来そうな気もする。

グレーアウトしている「このフォルダを要約」

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