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生産性向上のワナ(燃え尽き症候群)

生産性高く、高効率で働き続けると、燃え尽き症候群というものになるよという話。

まさに、今日、そんな感じなので、月曜日にもかかわらず休んでいる。

先週は、締切が迫っているタスクを仕上げなければならず、1週間、結構しんどかった。

さらに、昨日は、日曜日にも関わらず、溜まった仕事を何とかしようとして、かなり集中して仕事をした。時間にして言うと、4時間から5時間ぐらいだっただろうか。

今日は、予定が入っていなかったので、ムクムクと怠けたいという気持ちがわいてきて、自主的代休ということにした。

ロボット掃除機や、自動食洗器がきちんと仕事をしている様子をぼうっと眺めることができた(彼らは、ほぼ毎日文句も言わず働いてほんとにエライと思う。)。

また、なかなか行けていなかったスーツのクリーニングを出しに行ったり、近所の本屋に行って面白そうな本を数冊購入することもできた。

現在は自宅の畳の上ゴロゴロしている。
畳ってフローリングと違って柔らかくて寝心地最高である。

家族が家におらず、テレビもつけていないと、耳に入ってくる音が本当に少なくてとても脳の負担が少ない。

燃え尽きついでに、かつての失敗談も少し振り返って書いてみようかと思う。

失敗談・司法試験受験生時代

かつて、司法試験受験生(20代前半)だったころの話。

不合格になったら人生が終わってしまうという恐怖(ホームレスの仲間入りになると思っていた。今考えると、そんなことはありえないのだろうが、いかんせん若かったので、考えが絶望的に足りなかったんだろうね。)に突き動かされ、やるべきことをどんどんと積み上げ、1日12時間勉強することもあった。

しかし、たいていは、翌日には昨日あれぐらいやったんだからと思って手を抜き、あまり勉強時間は稼げなかった。

勉強時間にムラがありすぎて勉強計画(ちゃんとやる前提で作っている)が早々に破綻した。破綻した原因は明らかにサボりが原因なので、自己嫌悪でメンタル的にも結構なダメージが入り、苦しんだ。

最終的には、自分の傾向として、やりすぎるとどうしても次の日は反動で怠けたいという気持ちが出てきてしまうので、バランスを調整して、1日あたりの勉強時間は8時間くらい(やっても10時間)で落ち着いた。

似たようなことが仕事でも言える。

高い集中力や思考力を要する仕事をすることができる時間は、1日でトータルで3〜4時間ぐらいが限度のようである。

それ以上になると次の日どうしても副作用と言うか、ちょっとやる気が出ないという感じになってしまう。

失敗談・厳密な行動ログ

今度は、弁護士になった後の話。

数年前、「無駄な時間を洗い出すぞ!」と、闘志に燃えて、当時読んだ書籍を参考に、行動ログを取ろうと思い立ち、結構厳密に行動ログを取っていたことがあった。

これは最初は良かったんだが、、、、後に、深刻な副作用を生じさせることになった。

何をするにもやる気が出なくて、体が動かないのである。
体が休めと言ってるっていう感じであった。

自分は、時間の感覚については、結構おおざっぱな性格なため、細かくログを取ろうとすると、やはり無理が行くのか、最終的には仕事を遂行することが困難な状態になってしまった。

人がやっている方法をやってみて、自分に合ったやり方を、試行錯誤して調整する必要があると思う。

また、何事も突き詰めすぎないことも大事だなぁと思っている。 

生産性向上のワナ

以上は、自ら生産性向上しようとして、自爆した話である。

しかし、最近は『生産性向上』などといって、使用者側が労働者の時間をできる限り絞り取ろうとしている。

これはかなりまずいやり方なんじゃないかなと個人的には思っている。

短時間労働の方が体にはいいんだと思う。
しかし、短時間にやる仕事が多くて密度が高いと、負担が極めて大きい。
燃え尽きたり、心身を壊してしまう労働者もいるんじゃないか。

『生産性向上』なんて言うんだったら、クソみたいな無意味な仕事やルールの削減とセットでないと、ただ労働者側がしんどいだけじゃないか。

経営者側が生産性向上できる付加価値の高い仕事を生み出す努力をせず、生産性向上を労働者側ばかりに押し付けてるような気がする。

ちなみに、自分の立場は、どちらかというと使用者側であるが、事務所の事務員さんたちが、コーヒーブレイクしたり、お菓子食べたり、たわいのない話で雑談したりできていると、できるだけ邪魔しないようにしている。

これが健全な姿だと個人的には思う。

少し遊んでいるくらいがちょうどいい。

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