海なし県出身が海に行く
この週末は全国的に暑く、夏を感じた人も多いのではないでしょうか。
夏と言えばレジャーの季節ですが、
目的地として山派と海派に分かれることが多いと思います。
私はというと、少なくとも海派ではありません。
理由は簡単で、海がない県で生まれ育ったからです。
大学進学を機に実家を出るまで、海は数回しか行ったことがありません。
その数回の経験は、家族で行った海水浴です。
記憶にある浜辺は大きめの石ころや砂利のタイプであり、
海水の色も状態も決して綺麗ではありませんでした。
おまけに海水を飲んで辛い思いをしたことも覚えています。
あまり海にいい思い出はなかったのです。
では山にいい思い出があるのかと聞かれると、
これといったエピソードはないのが正直なところです。
実家が自然豊かな山に抱かれていた訳でもなく、よく山に遊びに行ったという訳でもありません。
ただ、家族旅行で行った山のペンションは何となく心が躍った楽しい記憶としてあります。
少なくとも山に対して悪い印象はありません。
そんな私ですが、この週末に海にドライブに行きました。
今住んでいるのは海あり県で、まだ海沿いまで足を運んだことがなかったので、せっかくならと赴いてみました。
実際に住んでいる場所は山寄りの地域なので山を越えのんびりと海を目指しました。
山から海に近づくにつれ、何となく空気感も変化したようにに感じます。
匂い、音、景色、これらの移ろいがワクワクさせます。
実際に水平線が見えてくると、やはり新鮮に感じます。
そもそも生まれ育った場所に水平線という概念はないのですから。
車を降り、いざ海岸を目指して歩き始めると、サラサラな砂が出迎えてくれました。
綺麗な砂浜、ほとんど人がいない解放感のある海岸線。
いままで相対したことない海辺です。
閑散とした海辺だからか、波音は案外大きなものだと驚きました。
童心にかえり、押しては返す波と追いかけっこをしました。
ふと波打際を見ると尻尾を持つ円盤状の影が。
咄嗟の出来事でカメラを構えることができませんでしたが、
あれはエイだったと思います。
エイって普通に海で見れるのですね。それともラッキーだったのか。
そんな出会いもあり、一面の青空という天候にも恵まれ、久しぶりの海はとてもいい思い出になりました。
幼少期は海にいい思い出がありませんでしたが、これを機に海もいい場所だと思いました。
今後もたまには海風に当たりに行きたいと思います。
それではまた。