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「自己開示」を職場でするのが苦手な理由
わたしは、職場での「自己開示」が苦手です。
自己開示とは、
「自分についての極めてプライベートな情報を相手にありのままに伝える行為」
とのこと。
「極めてプライベートな情報」という単語が、もうこわい…。
職場で、10月から大きな変化があります。
新しく一緒に仕事をする同僚も増えるため、社内では最近、
「お互いを知るために、これまで以上にオープンマインドになって積極的に自己開示しましょう」
と言われるようになりました。
同じく自己開示があまり得意でない同僚は、
「自己開示をしましょう、には、その場にいる全員が健全な人間、という前提があるような気がする」
と言っていました。なるほど。
わたし個人は、仕事上のやりとりが問題なくできて、仕事をする上での価値観や考え方がある程度わかっていれば、同僚や上司が何歳だろうがどんな家族構成だろうが、何をしていようが関係ない、という考え方です。
ただ、
子育て中なので、
家族の介護をしているので、
自分の定期通院があって、
移住したので出社は頻繁にはできなくて…
などの「事情」「都合」については、ある程度共有しておいた方がスムーズだろうと思います。
…とにかく、「自己開示」が苦手なわたし。
しろと言われれば言われるほど「シュッ」と心が閉じていくのを感じます。
自分がもし聞かれ、答える(開示する)内容の一部は、「いい印象をもたれにくい」「まだ一般的ではない」ということを、これまでの経験で知っているからかもしれません。
たとえば。
いい印象を持たれにくい
1)血液型がB
B型、というと「え~そうなんだ…」と、B型以外の人には少し引かれます。どうもまだイメージのよくない血液型のようです。
(逆に、B型同士は出会うとすごく喜びます)
2)一人っ子
さらに一人っ子、と言うと、B型で引いていった人たちがさらに引いていくのを感じます。
一人っ子にも、協調性がない、ワガママ、マイペースなどのイメージがある人も多いようです。
確かに、わたしにもそういう面はありますが、仕事上で上記の性格やふるまいを発動したことは一度もありません…。
まだあまり一般的ではない
3)シングルマザー
自己開示の場では、家族構成の話になることも多いです。
子どもがいる=結婚している
前提で「旦那さんは何をしている人?」と聞かれたときに、「いや、(夫は)いないんです」と言うのがちょっとしんどい。とはいえ、嘘をつくわけにもいきません。
職場の同僚、上司という少し距離のある人たち、プライベートで会うことはこれからも絶対にない人たちに伝えるのは、心理的なハードルが高いと感じています。
(プライベートで会う人たちには、そのしんどさは一切感じません。初めてお茶をする機会があったら、そのときにサラッと伝えています)
4)シングルマザーの娘
さらにドン!
(しんどいポイントが倍になる音)
家族構成についての質問、その2。
わたしの母もシングルマザーでした。
そのため、特に学生時代(小学校~高校)は、家族について聞かれたときに「父親はいない」と伝えることがとても嫌でした。
(今は大人になり、ご家族を亡くしている同僚も増えてきたことでこのハードルはかなり下がりました)
周りの空気が、
「あっ…(聞いてはいけないことを聞いてしまった)」
と変わるあの気まずさといったら!
わたしの自己開示苦手、は思えばこの時から始まったのかもしれません。
B型、一人っ子
シングルマザー(親もシングルマザー)
この開示内容をもとに、
「(一般的にこういうもの、という)思い込みで見られる、B型&一人っ子ラベル」
を貼られてモヤモヤしたり。
とりあえず変えることはできない家族構成について、
「悪いことを聞いてしまった…」
という空気が流れ、
「場を盛り下げてしまいすみません」
という気持ちになったり。
自己開示して、よかった!
と感じたことが、職場ではほぼないわたし。
それならいっそのこと、
「あの人、全然自分のこと話さないっすね」
と言われるくらいでいいや、というのが素直な気持ちです。
職場で、お互いの深い価値観や「極めてプライベートな」情報を知りたい、自己開示は必要、と思う人が多いのはなぜなのか。
その答えはまだ見つかっていません。