元夫に、初めて自分の気持ちを吐き出した日のこと
一昨年の春休み。元夫との旅行から帰ってきた娘から、彼が再婚することを聞きました。
めでたい!
とお祝いのLINEをすぐに送りました。
…でも。
心の中にまだ残っているもやもやとした感情に、送ってから気がつきました。
これは…なんだろう。思い切って探ってみたら、
わたし、100パーセント心からは祝福できてない。
ということに気づいてしまいました。
その理由は…彼への未練、とかではなく、一言でいうと「なんだかむかつく」に近い感情でした。
いいな、元夫は。子育てがないから身軽に恋愛ができて。
同じ約7年でも私とは大違いだな〜。なんだかな~!
という感情がむくむくと湧き上がってきたのです。これがもうひとつの本音でした。
それまでのわたしなら、絶対に見て見ぬふりをしてフタをし、「なかったこと」にしていたこの感情。
でも、あの時わたしは、それをそのまま彼に伝えることを選びました。
今さらいいカッコしても仕方ない。一度くらい、元家族だったあの人に、自分の気持ちをそのままぶつけてもいいじゃないか! と思ったのです。
結果、かなりの長文を送りました。
そして、そのうえで改めて100パーセントの気持ちでお祝いを伝えました。
元夫にここまで、まるごと本心を伝えたことは実は結婚していた時代も含めて初めてでした。まあ、そんなだったから離婚したんですな!
そして、彼からも思っていたことが正直に書かれた返事が届きました。初めてお互いの本音を伝えあえた気がしました。結婚していたときに、こんな風に向き合えたらよかったな、と心から思いました。
わたしたちは本音を言いあえるようになるまで約12年くらいかかりましたが、このやりとり以来、娘の親としてはとても良い関係になれたような気がします。
思い切って全部吐き出してみてよかった。ネガティブな思いでも、伝えることが必ずしもマイナスになるわけではなくて、むしろ相手との関係を深めることもあるんだなと感じた、とても記憶に残る出来事となりました。