「ー(ぼう)」と「~(にょろ)」の違いを考えた夜
ある夜のこと。ピラティスのインストラクターさんと飲みました。
そこで話題になったのが、「ー(ぼう)」と「~(にょろ)」の違いについて。
注)「ぼう」「にょろ」はわたしたちの勝手な呼び名です
インストラクターさん
「先輩の〇〇さんからのチャットの返信がシンプルすぎてこわいんです。何か失礼な書き方をしてしまったのかと焦って何度もその前に自分が送った内容を読み返しちゃうんですよね…」
ちなみに、この◯◯さんと彼女は先輩後輩ではありますが、とっても仲良し。そんな関係でも、テキストから受ける印象にはおびえてしまうようです。
わたし
「ああ…わかります」
インストラクターさん
「たとえば『お願いします』って、『。』すらないんですよ! あと、『お願いしますー』も何だかこわいし…」
わたし
「うんうん。ぼう(ー)だとなんだか感情がこもってないというか、それこそ棒読みな感じがしますよね。にょろ(~)の方が好きです」
実際、仕事のやりとりのとき、
「お願いしますー」(なにかつけないと冷たい感じになるからつけているものの、あまり心はこもってない)
「お願いします〜」(よろしくお願いしたい気持ちと、親しみの気持ちがこもってる)
というような使い分けが、わたしのなかにはあります。
インストラクターさん
「そうそう、にょろがいいですよね! にょろが!」
わたし
「うんうん。『お願いします~(にょろ)』だと、安心できますね!」
はたからみたら、「にょろって何のことやねん」とツッコまれそうなほど、わたしたちは何度も「にょろ」と連呼し、そして「にょろ」を絶賛しました。
「にょろ」はテキストコミュニケーションにとって大事な存在なのです!
インストラクターさん
「そもそも、みんなもっと、テキストを書くときに顔文字とか『にょろ』とかつけてほしいんですよね…それだけで受け取る側の気持ちが楽になるのに」
わたし
「わかる~! 『お願いします^^」とか『お願いします🙂』とか、ちょっと顔文字とか絵文字があるだけで違いますよね」
インストラクターさん
「わたしなんて、これだと絵文字が少なすぎるかな、とか、これだと多すぎる? とか、毎回悩んでるんですよ。
あと、『にっこり』の顔も、いろいろパターンがあるから選ぶのに迷うんです!
ほっぺが赤くなってるにっこり😊
汗かいてるにっこり😅
目をつぶってるにっこり😆
ハートマークが飛んでるにっこり🥰
とか…絵文字多すぎます! 選ぶのに毎回悩むから、もっと少なくていいのに」
わたし
「確かに迷う! もう喜怒哀楽(😆😤😢😀)の数個でいいよね!」
インストラクターさん
「ほんとですよね!」
片付けでは、
「整理整頓してモノ(=選択肢)を減らすことで、選ぶときに迷う時間を短くできる」
と考えるので、SlackなどのチャットやLINEの絵文字の豊富さはありがたい反面、選ぶのが大変になる、という面もあるのかもしれません。
テキストを構成する要素は文字以外にもいろいろ。
そこからもメッセージを感じすぎてしまうわたしたちは、これからも「にょろがない!」などと悩みながらやりとりしていくのだろうな、と思います。