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降水確率90%って100%でよくないか


朝、テレビを付けたらいつも通り変わらずニュースが報道されていた。

「台風が近づいているため、近隣の皆さまどうか安全第一にお過ごしください。」

その上の小窓のような部分に地方と午前、午後に分かれて降水確率が表示されていた。午前90%、午後90%。


ふと思った。
降水確率90%は100%でよくないか?と。結局降るじゃん。

何が違うの?


調べてみた。

結論としては、降水確率は90%は100%にしてはいけない。

当たり前だ。

だが、どっちも感覚的に降ってることには変わりない。100%の方が雨の勢いが強いのか?


そもそも降水確率とは何か。

気象庁の定義では、1平方メートル辺りに1mm以上の雨量が観測される確率のことである。よって、0.5mmであれば「降水」とは認められない。人で例えるなら、号泣は泣いているがツーっと涙を流すことは泣いてはいないということだ。

そして、その降水確率をどう決めているかだが、
「過去」に似たような気候図があり、このときは9割で雨が降った。逆に言えば1割は降らなかった。

また、降水確率は0〜100%の10刻みでしか表記されないため、一の位は四捨五入される。0%は実際には0〜4%で、10%は5〜14%、100%は95〜100%である。

だから、降水確率0%でも雨が降ったと文句を垂れてもそれは無知を晒すだけだから恥ずかしいことであると思わなければならない。


天気予報は全て統計で成り立っている。

以上が降水確率の話だ。要は、過去の気候図を基に天気を予報している。しっかりとデータに基づいた経験則というやつだ。


天気予報師にときおりされるイジワルな質問。
「外れることもあるのに、天気予報する意味ありますか?」


天気予報師の解答は決まってこうだ。

「未知と無知は話が違う。無知は何も知らないこと、今日降るか降らないか全く情報がないこと。代えて未知とは知見をもとに未来を予測することであり、あくまで予測なので変化する可能性もあるということである。雨と予報されれば人々は対策する。しかし、雨かどうか分からないなら対策しようがない。病気の予防と同じような話だ」と。




序でに知識をつけるのであれば、雨量の話をひとつ。

1時間あたり100mmの雨は「1メートル四方の箱に雨がそのまま溜まった場合、10センチの深さになる。

このときの水の重さは100キロになるため、
「1メートル四方に1リットルのペットボトル(約1キロ)100本分の雨が降る」のが雨量100mmの凄さである。




降水確率は何%から、傘を持っていこうか

俺は60%からだと思ってる。

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