WAGOMU2
昨年2月に行われたWAGOMU~輪ゴムだけで90分~。池袋の会議室で開催された企画ライブに集まった客は8人。演者も客もどうなるかわからない中集まり90分後(実際には2時間はやっていたと思う)には笑いすぎてへとへとになって帰って泥のように眠りにつくほどに消耗したライブ。あの場にいた全員がきっとそうだったはず。最高ライブ!
元はTIPSTARという365日配信されるレース映像と、競輪・PIST6・オートレースのネット投票ができるアプリでの配信で、このライブの発案者であるかーしゃさんのチームが輪ゴムで遊んでいたそうで、ネコニスズとウエストランド河本さんのチーム、”ファットキャットライダーズ”もやっているのを見てライブへ発展させたようだ。
なので最初ライブタイトルだけ見てこれはネコニスズのライブでしょ?と少し腹を立てていた。
あとから出演者が発表されてネコニスズが入っていて大歓喜!今思えばこのライブからかーしゃ企画のライブに100%の信頼と期待を持っているように思う。
かーしゃさんのライブはとにかく面白い。
ファットキャットライダーズの3人ははやたらと長い配信中、河本さんがお弁当の輪ゴムを顔にかけたのが初めだった気がする!(違うかも!)普通に10時間とかあったからね!持て余すよね!見てるこっちの身にもなってほしいくらい!
サイコパス朝青龍のことは今でも忘れられない。
いいやつだけどなんかムカつくやつのキャラクターも生まれ、後にネコニスズのコントにも登場した。自分たちで輪ゴムを用意したり、お弁当のゴムを捨てずに持ってきたり小学生みたいでかわいかった。楽しかった。ケータリングで用意されているお菓子がいつもおいしそうでサカナッツハイ!が売ってるのを見かけたときは本当うれしかった!(ネコニスズだけやけに解像度高くてごめん)
そして訪れたWAGOMU2。あれから早1年。
もう2度と行われることがないかもと思っていたライブが開催されると分かった時の高揚感は確かなものだった。
しかしこの1年間でWAGOMUに出演したインデペンデンスデイ久保田さんとカントリーズえざおさんが亡くなった。
その事に対して演者も、客も、かーしゃさんも若干の緊張を抱えていたと思うが、オープニングでモダンタイムスとしみつさんが『こえーんだよ!死ぬかもしれねーだろ!』と口火を切ってくれたのでみんなの不安と緊張が笑いに昇華し、ライブが始まった。
久保田さんとえざおさんの事に触れないと始められないライブだった。
これは失礼や冒涜ではなく、“起こってしまったことを受け入れて忘れずに生きていくのが残された人の宿命”をあらわした事だった。ありがとうとしみつさん。
悲しいけど、寂しいけど生きている以上笑っていたい。(牧野ステテコさんは怖いからライブオファーを断ったらしい)
ライブの内容は現在アーカイブ配信中なのでそれを是非見てほしい。
コーナーはこんな感じ↓(タイトルは雰囲気です)
-WAGOMU大喜利
各チーム3人ずつの回答者が大喜利をし、残りの4人がジャッジ。手があった本数顔に輪ゴムを掛ける。
-WAGOMU Not50
各チームから2人選出し順番に1~3まで数字を言い合って50になったチームの負け。言った数分輪ゴムを顔に掛ける。
-真似してみよう
お手本を見てそれと同じように輪ゴムをかける。似てるほうが勝ち。
-例えられるもんなら例えてみろ!
チームで1人に輪ゴムをかけて敵チームが例える。テープや他アイテム使用可。うまく例えられた人が勝ち。縄文ブタが生まれた。
勝敗なんてあってないようなものだけど勝負にすると盛り上がるの不思議。人間の性すぎ。
かーしゃさんのライブの面白さは企画の濃密さとゲームの面白さ。アイディアはもちろん素晴らしいし、大喜利1つにしてもお題の秀逸さや、ただの大喜利に終わらせない独自ルールの発想がすごい。
1回じゃ理解できない難解なルールの時もあるけど
だからこそ生まれる奇跡みたいなお笑いがある。
演者も楽しそうだから見ているこちらも、もちろん楽しくなる。子供騙しのない妥協なき姿勢がそこにはある。
とにかく、頭を空っぽにしてただ起こったことを見て笑える最高のライブなので、行かなかった人は是非是非配信を見てほしい。特典映像で当日の写真のスライドショーがついてくるらしい!
私が撮った写真もどうぞ
イチカワ.