美魔女上等につき
この数年、スキンケアを加速させている。
中学校くらいから化粧水をつけていたし、社会人になったら、化粧水だけでなく、乳液やクリームでちゃんと蓋をしないといけないことを知り、いろんな化粧品を使ってきた。
でも、ここ数年で劇的に変わった。
起爆剤はエンビロンだ。
ゲイの友達が前のめりで薦めてきたラインナップ。肌の再生にはビタミンCだけでなく、ビタミンAも大事だと。
ふむ。
でも、そのビタミンAを化粧品としてるのは難しいそうな。
それを可能にしたのが。。
わかった。使ってみるよ。
変わった。30数年生きてきたけど、今が記憶のある中で最高に綺麗だと思う。自分史上最高とはこのことだ。
正直、鼻の辺りの毛穴が結構開いている。周りはそんなに気にならないと言ってくれるが、毎日鏡を見る自分は気になる。
でも、それをカバーするのが、艶だ。内側から肌が発光している。女優ライトならぬ、自家発光型ライト内蔵肌だ。
もちろん、エンビロンだけではない。
ダーマペンも、脱毛も、ハイドラフェイシャルもと美容皮膚科にも大変お世話になってる。
なぜ、こんなにこだわるのか。
昔に受けたトラウマが原因だ。
入社して間もないころ、同期とぎゅうぎゅうの満員電車で顔面が接近した。タイプならキスしてるくらいだ。
その同期がわたしの顔を見て言った。
「結構毛穴詰まってるね。」
なんてことを。悪気がないのがタチが悪い。だって、それって心の底から出た正真正銘の感想でしょ?殺傷能力が高すぎるよ?
ワタシは、「お前、案外不潔なんだね。」
と言われたように聞こえて、すごくショックだった。
不潔が一番嫌いだ。見た目が不潔?自分が?!
そこからすごく肌が気になってしまった。一時期なんて毎月エステに通っていた。
でもそこのお姉さんが色々と生きた知恵をワタシに授けてくれた。
そう、「肌が綺麗だね、何使ってるの?」
じゃない。
ワタシのこの肌には歴史がある。試行錯誤のストリーと時間と大いに費やしたコストだ。
だから不自然に綺麗だろうと関係ない。人と比べたりしない。
美魔女の人や、明らかに整形してる人を見て、いやいや、不自然でしょ、痛いでしょと思ったことがある。
でも、それって違う。不自然でも、痛くてもいい。関係ない。だって、それってそれぞれの人の表現方法だから。そして必ずそれぞれのそこに至るストーリーがきっとある。
普通にシワもシミもできて、周りと同じように歳をとることをやめた理由が。
美魔女、上等だよ。