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【新潟】即身仏との対面

2023年10月の旅記録。
これまたJR東日本の「どこかにびゅーん」という、JREポイントで往復新幹線チケットがもらえる企画で
東京ー新潟の往復チケットを当てた時。
(候補が4ヶ所に絞られ、最終決定する)
新潟県からレンタカーを借りてまわった。

さて、タイトルの通り、即身仏と対面することなった旅だが、その前に弥彦神社へ行った。

弥彦神社へ
この日は降水確率80%で2mmの雨予報。
正直、雨が降ることは覚悟していたが、、、!

入り口の鳥居!
雨が奇跡的に止んでいた!
参道は歩きやすい

比較的、平坦な道が続いている。
雨は降っていないものの、足元が滑りやすくてツルツルした。ちょっと滑った…。

その年収穫されたお米が干されていた。
10月はちょうど稲刈りを終えた時期だね
弥彦神社の本殿!とても立派で優しい雰囲気
参道はなかなか雰囲気あった
境内にかかる橋。残念ながら人は通れない

弥彦神社には本殿以外にもお参りした。
不思議と参拝中は雨が止んでいて、とてもラッキーだった!そして、10月にしてはかなり寒かった!

昼ご飯
おいおい、いつになったら即身仏と対面するんだ!
と思うかもしれないが、お腹が空いたので弥彦神社近くにある蕎麦屋へ駆け込んだ。

天ぷら蕎麦!
身体が温まった〜

そして蕎麦を食べている途中、雨がひどくなってきた。
駐車場まで傘をさして、車へ向かった。

即身仏のある西生寺へ
弥彦神社へ行ってからどこへ行こう?
Googleマップで調べていると、あるお寺を見つけた。
おお、弥彦神社から車で30分くらいの距離だ、参拝を終えたら向かってみよう!と考えていた。

調べるとそのお寺は「西生寺」といい、即身仏が安置されているとのことだが、この即身仏は常にお目にかかれるわけではない。住職がいない日はもちろん、時間帯も当時だと10:00〜、14:00〜以外は拝むことができない。

なまはげ太郎はこの日、13:50くらいに偶然西生寺に着いたので、即身仏と対面することができた。
今思えば、奇跡的なタイミングだと思う。

左側の緑の屋根は、宝物堂。
そしてこの銀の車は今回借りたレンタカー。
他に1組しかいなかった…。

御開帳の時間は14:00。
それまで宝物堂を見学した。雷獣のミイラ(ほぼ猫みたいな笑)、色々な書物を見ることができた。

いよいよ即身仏とご対面
そもそも即身仏って?あまり聞き慣れないだろう。
僧侶のミイラである。どうしてお坊さんがミイラになるのか。それは肉体を残し、今でも人々の救済をするために仏となるために、厳しい修行をしたから。
即身仏になるには約3000日の修行が必要で、
自分の身体を綺麗に腐らせるために穀物断ちをしたり、最後には樹木の汁で過ごしたりと想像を絶する。
なぜそこまで修行に励むことができたのか?
それは「後世まで人々を救いたい」との想いがあったのだろう。

日本には即身仏が18体ある。
真言宗の開祖である空海も、今も高野山の奥の院で即身成仏を果たしている。
ちなみに現代では自殺幇助となってしまうため、
即身仏の修行は禁止されている。

西生寺の即身仏は日本最古で、今から約660年前に入定したと言われている(逝去とは表現しない)。
弘智法印というお坊さんが即身仏になられた。

お寺の説明書きが一番わかりやすい
弘智法印がいらっしゃる仏霊堂。
今でも人々を救済されている

即身仏となった弘智法印を写真に撮ることはできない。いよいよ14:00になったので、ご対面のために仏霊堂に向かったが、この写真の階段を登っているだけで感極まり、涙目になってしまった。対面の前に緊張したからか?

そして、御開帳。住職となまはげ太郎しかおらず、贅沢な時間を過ごすことができた。
弘智法印とご対面すると、その姿から荘厳さを感じた。袈裟を着たミイラ、とも表現はできるが、人々を救済するために己を犠牲にし、厳しい修行を経た弘智法印からはただならぬオーラというか、雰囲気があった。
御開帳の時には住職が読経されており、涙をこらえながら聞き入った記憶がある。

弘智法印の生きた世は、飢饉や天災で人々が苦しんでいたのだろうか?
どうして己を犠牲にしてまで苦行をしたのか?
これほど日本のために、そこに生きる人のために尽くした人が目の前にいるなんて、畏れ多い…。

そんな思いが込み上げてきた。
なんだろう、なまはげ太郎自身は日本を心から好きで、この国を大切に想う気持ちとシンパシーを感じたのもあるのか?と、すごく心が震えた経験だった。

なんだかなあ。
今生きている自分も、その想いを紡いでいきたい。
この国は昔からこの地に住む人々から大切にされ、愛されていたんだな、今度は自分が愛する時なんだろうなあ。
なんて思いながら、このお寺を後にした。

そして約660年もの間、この即身仏を大切に保管されてきた歴代の住職たち、地元の方々に感謝申し上げたい。
この方々が守り抜いてきたからこそ、今日のなまはげ太郎は対面を果たすことができたからだ。

最後に松尾芭蕉!
おい!あんたも来てたのかい!もはや腐れ縁

最後にとんでもないサプライズだった。
尚、この1年前に芭蕉の故郷である三重県伊賀市にもちゃんと行っていた。
だからもう、芭蕉の故郷へ行ったんだから満足したしでしょ?って思ったのだが、また出てきた…。

日本海側をドライブ!と、カフェ
さて!またも西生寺拝観中に雨が降らず、車に乗り込んでからだんだん雨が降ってきて、
雨音にビビりながら薄暗い山道を走っていると
日本海岸沿いの道に出た!

荒れた日本海…
この時、大雨降っていた
カフェグランさん。
日本海が綺麗に見えた。まあ、荒れていなければ…。 
シフォンケーキは絶品!

うーーーん、
まだレンタカーを返すまでに時間あるな?と思い、
さらにGoogleマップで調べてお寺へ行った。

妙光寺
新潟市まで戻ってきた。
ここのお寺は700年の歴史があり、日蓮宗。
庭園が綺麗だったことを覚えている。
不思議とまた雨は止んでいた(笑)

お寺はとても綺麗に整備されていた
雨上がりのお寺
庭園はかなり広かった

ここのお寺で御朱印をいただいたのだが、
受付の方にとても親切に対応いただいた。
今日東京に来て弥彦と即身仏を見に行き、これからまた新幹線で帰るって伝えたら
「え?!弾丸ですね」って驚かれた…。
うんまあ、新潟は日帰りで行けちゃうよ。新幹線のおかげで…。

また食べた!
新幹線が夜だったため、レンタカー返却後に夜ご飯を食べた。新潟名物のへぎ蕎麦!初めて食べた!

カウンター席で食べた


新潟での旅記録は以上!

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