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愛犬が教えてくれた、ゼロでいる尊さ

愛犬の命の危うさが、今にも消えそうな儚さが、教えてくれた。
今あるものは、ずっとはないんだよ

だから、私はゼロでいよう。
目の前の全てを、自分に刻み込めるように。

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毎日、幸せだなあと思う。
失う前に、気づくことができたから。

愛犬の名前は、チャッピー。

彼は電話一本で我が家にやってきた。

転校するなら、絶対犬を飼いたい!!』

当時ほんとに引越したくなかった私は、
そうだだをこね続けた。

両親も、きっと申し訳なく思ってくれていたんだろう。

福岡に引越し、初登校を終え帰宅すると、
元気いっぱいなミニチュアダックスフントの子犬がいた。

嬉しかった。

なんてかわいいんだろう。
元気にワンワン、ぴょんぴょん吠えている。

“いつか犬を飼ったら、チャッピーって呼ぶんだ!”

彼はチャッピーになった。

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あれから、もう16年。

10歳だった私は26歳、チャッピーは16歳。

お互い、大きくなったねえ。

あなたと一緒にいたいから、私はあなたの元に帰るよ。

長い間、いなくてごめんね。

いっぱいの楽しい・美味しい・嬉しいを
一緒に感じよう。

あなたを身体に刻み込みたい。

だから私は、ゼロでいるよ。
何一つ、取りこぼさないように。

#日記 #エッセイ #儚さ #尊さ #愛犬 #夜日記
#崖っぷち子 #生まれて9638日目




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