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ふざけんな
✳︎ふざけんなよ(後半 音量注意)
クタクタだ、歩くのがやっと。それでもジムへと自転車を走らせる。心を腐らせたくないからだ。
正直だるい、足も重い。それでも行くんだ、負けたくない。歩みを止めたら私は沈む。
母親に過去をイジられた。私が引きこもっていた時のことを、イジられた。かるーく、かるーくイジられた。
無茶苦茶に腹が立った。私を笑っていいのは私だけなんだ、馬鹿にすんなよ。
「昔は親が子を殺すなんてありえなかったのに」「今は親が子供をペット扱いしてるから」
さも自分たちが立派な親だったかのように話すその姿に、フツフツと怒りが湧いてくる。
おい、私はお前らを許したわけではないんだぞ。私がお前らと今こうして笑いあえるのは、私がとてつもなく努力をしたからだ。
お前らを認めようと、どこかにその糸口はないかと、私が10年以上模索し続けたからだ。私に許された気になるな。
矛盾しているのはわかってる。私はお前らと仲良くやりたい、葬式で後悔したくないからだ。でも、私の努力にあぐらをかいて欲しくない。
私はお前らを許そうと努力している。今この瞬間もだ。お前らのいいところ、弱いところ、1つずつ見つけて好きになろうと努力している。
あんたらは私の笑顔に「やっと反抗期が終わったわ」とでも思ってるんだろう。ふざけんな、私がどれだけ嗚咽したと思う。どれだけ死にたくなったと思う。どれだけ恨んできたと思う。
ふざけんな、ふざけんな。
私を笑っていいのは私だけだ。
ふざけんな。