ステキなブタ箱ナイト
ブタ箱。そうブタ箱。
今日、私はブタ箱に足を踏み入れた。基本根暗でネガティブな私が、「ブタ箱」と名のつく場所に足を踏み入れるなんてとっても勇気がいることだった。
ブタ箱は新宿歌舞伎町にあるBARだ。一年半ほど前、フリーライター・ツマミ具依さんのTwitterを見て知った。知ってはいたけど何も行動しなかった。切羽詰まると人は動けるものなのだ。
『初めてですよね!お名前伺ってもいいですか?』
ツマミ具依さんがそう聞いてくださった時、私は言い淀んだ。
「崖っぷち子です!」そう名乗るのがなんだか恥ずかしかったのだ。恥ずかしがってる自分を反省しつつ、すでにほぼ満員のお兄さんお姉さん方に席を詰めてもらって、人生初のブタ箱タイムが幕を開けた。
自称“喋れるタイプの人見知り”の私。
まっっったく喋れなくて驚いた。常連さんが主であろうディープな雰囲気に、押されに押されていたのだ。
何度もお話を振ってもらっても、少し答えて会話を終わらせてしまう。
「これじゃあ帰れんぞ」そう思って2杯目のジントニックをお願いした。
ラーメン次郎の美味しさ事情や、パンチのあるお祭り話、お誕生日のケーキプレゼントに差し入れキムチ。お酒が回ってきてだんだん話に参加できるようになってくる。
『愛犬のために会社を辞めるんです!』
改めて口に出すのは少し勇気が必要だった。漫画家の弟のこと、福岡に帰ること、両親はいわゆる毒親であること、場所を問わないライターになりたいこと、毎日書いてはいるけど不安でたまらないこと。
素人に毛根ができた程度の私の話を、みなさん真摯に聞いてくださった。音楽雑誌に記事を書いたことや、ご自身の家庭環境など、ぽっと出の私にもお話ししてくださることがとっても嬉しかった。
『こういうの書いてます!があるといいですよ』
具依さんはおっしゃった。たしかに私がツマミ具依さんを知ったのは、『生まれて10000日目に10000本のローソクを吹き消す』という企画記事だった。記事で興味を持って、Twitterをフォローしたのだ。
私も、作品をつくる。ライター案件で、指定された流れやワードで記事を書くのもいいけれど、それだけで1日が終わっていたらダメだ。
家族のことを、そのまま書くというスタイルも変えていかなければならない。
ジャンルを特化するとすれば、私は『家族』と『人との関わり』だ。それを仕事にしていきたいなら、ただ吐き出す今のやり方は変えていこう。
自分の書いたものによって、誰かが傷つくのは絶対に避けなければ。少しずつスタイルを確立していこう。
もっと濃厚な毎日を送りたい。不安を感じる暇がないくらい、こってり濃ゆい私になるのだ!
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