日記 (下着と憂鬱)

午前中、電車で愛知県内で開催されたアートブックの展示に行った。
写真家の長島有里絵さんのコーナーに目を引かれ、文庫の『背中の記憶』を購入した。少しだけ読んだがとてもよかった。
本って安くないか。800円で人の記憶や感情が結晶した文章に触れることができて、2、3時間はそれを読んで過ごせる。モノとしてもかわいいし、買うときにワクワクする。
それに比べて下着は高くないか。買う時に採寸があって憂鬱な気持ちになるし。
午後は家の近くのモールまでチャリで下着を買いに行った。
最近ブラの下の所の締め付けがキツすぎてストレスをすごく感じていた。
かなり体型が変わったので、採寸をしてもらいたくて下着専門店に行ってブラとショーツ(4300円)を買った。
サイズが変わりすぎていて、全ブラ買い替えないとダメだと判明し、凹んだ。
ユニクロにも行って、透けないからと肌色のカップ付きキャミソール(1500円)と同じく肌色のブラ(2200円)を買った。
どうでもいいけど肌色の下着ってぱっと見全裸だし、機能性はいいけどテンション上がらない。
今日買った下着だけで8,000円…。
帰宅してからサイズアウトしたブラを集めて袋に詰め、再利用法をググったがろくな検索結果がなく、悲しいけど捨てることにした。
にしても下着屋の採寸って自分の身体の数値をすごく意識させられるからイヤだな。
去年トリンプでサイズを測ってもらったときなどは最悪で、体型をどう整えれば美しいシルエットになるかという紙を渡され、そこにはウエストを引き締めろと書いてあった。
私は体に合う下着を買いに行っただけで、美しくなりたいとは言ってないし、ウエストが細くなりたいとも言ってないのに失礼だと思った。
美しさ、というか人が勝手に決めた規範的な美しさを勝手に私が欲しがっていることにしないでほしい。
食欲亢進する薬を飲んでいるし、精神疾患なので運動もままならず、体型をほぼコントロールできない中、美しいとされる体からどれくらいかけ離れてるか教えられても、精神的苦痛を受けるだけだ。
今日はC85が欲しかったのだけれど、たくさんあるブラの中の2種類しかサイズ対応していなかった。
通販とユニクロで凌げるは凌げるけれど、かわいい下着を下着屋で試着して買いたい時は極端に種類がないというのはどうなんだろう。
靴も服もそうだけど、下着もそれなしでは生きていけないのに、体が「ふつう」から外れると一気に気に入ったものを手に入れづらくなる。
文句がいいたい。

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