旅先で出会った猫
この子の名前は「モリー」。ニュージーランドの『クィーンズタウン』で出会った。
1週間滞在したコンドミニアムの飼い猫だ。人気者のようで「モリモリー」と白人の子供達に追いかけられていた。
でもモリーは静かな二人旅の我々との方が居心地がよいらしく、庭にいると家族のように一緒に座った。
そのうち毎朝、部屋の前でちょこんと私達を待つようになった。
「あら~モリーどうしたの??」とドアを開けるとタッタッタッとソファーでくつろぐパートナーの隣にやってくる。そして「あ~二度寝でもしよっかな~」という風に手をうーんと伸ばして寝てしまう。
なんて警戒心がない猫なんだ。。
「公平に懐かなきゃにゃ~」と気も使えるようで、私の膝の上にもどーんと乗って手をペロペロ舐める。
とんだ人たらし猫だ。。この「ぺちゃ顔」に私達はメロメロになった。この子のために滞在を伸ばそうかと真剣に考えたくらいだ。
旅立ちの朝、モリーはいつも通り部屋にやってきた。荷物をまとめ身支度を整える私達を「じっ」と大人っぽい表情で眺めていた。
慣れてるのかな?こんな風に沢山の旅人とお別れしてきたのかな??
『見送らないからね』そんな感じでソファーでそっぽを向いたまま、モリーは部屋から出てこなかった。。。
実は私達は二人とも「猫好きの猫アレルギー」だ。月が見えるお家に住めたら、このちょうどよい距離感の猫が遊びにきてくれないかな~と思う。
そしてまたいつかモリーに逢いたい。
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