フレッシュコンクリート試験

現場技能士筆記試験対策ノート

現場技能士筆記試験対策をざっくばらんにまとめたもの。

コンクリートの材料

1.セメント
セメントは、水と化学反応を起こして強度に寄与する水和生成物を作りだすと共に構造体内部にてセメントや骨材、鉄筋との結合を強固に付着させる役割を担っている。
JISで規格化されているセメントの中で、主要なものが下記の表になる。
生コン工場で常時使用されているセメント以外を使用したい場合は事前に協議が必要となる。
「公共建築工事 標準仕様書(建築工事編)H28年度=以下、標仕」ではセメントの種類は特記によるとして、特に記載がなければ普通ポルトランドセメントまたは混合セメントA種のいずれかを使用としている。
JASS5では原則、計画供用期間の級によって使用するセメントを規定。

2.骨材(細骨材=砂、粗骨材=砂利、砕石)
コンクリートの体積の大半を占めているのが骨材。それぞれの骨材の種類や特性、状態は生コンや硬化後のコンクリートの性状に大きく影響を与える。

3.練り混ぜ水

4.混和材料

・化学混和剤(液体のもの)

・混和材料(粉体のもの)

5.

コンクリート強度のまとめ

構造体を保たせたい期間(=計画供用期間)の級と耐久設計基準強度(Fd)


用語などのまとめ

・ワーカビリティとは?

打設箇所並びに打設及び締固め方法に応じて、型枠、鉄筋鉄骨周囲に密実に打ち込むことができ、かつブリーディング及び骨材分離が少ないもの。

・スランプとは?(JIS A 1101)

 JIS A 1101によって定められた試験によって、スランプコーンを引き上げた直後に測った試料の頂部の下がり量を指す。
 スランプ試験をすることでコンクリートの流動性(軟らかさの程度)とワーカビリティを判断することができる。
 設計図書にスランプ値が示されていない場合、打設箇所が基礎、基礎梁、土間スラブなどは15、18柱や梁、スラブ、壁などは18にすれば良いとしている。JASS 5では設計図書にスランプ値が定められていない場合は、18㎝以下を標準としているが調配合管理強度(Fm)が33N/mm2以上の場合は工事監理者の承認を得てスランプ値の上限を21へとすることができる。

・スランプフローとは?(JASS 5)

 JIS A 1150によってスランプコーンを引き上げた後に、フレッシュコンクリートの流動が停止した時点における試料底部の直径を指す。スランプ値と同じくスランプフローも生コンの軟らかさの程度を示す指標の一つだが、スランプ値が21以上のコンクリートの場合はスランプ試験よりもスランプフロー試験の方がより流動性を知る精度が高い試験と認識されている。
 通常の生コンより流動性の高い高強度コンクリートや高流動コンクリートの場合、スランプの範囲がとても狭い為、スランプフロー試験で流動性を評価する方が適切である。

耐久性を確保するための材料及び調配合に関する規定

 JASS 5によって定められている、コンクリートの耐久性を確保するための条件。

単位水量185kg/m3以下
単位セメント量の最小値270kg/m3以下
③AE剤、AE減水剤、高性能AE減水剤を用いた生コンの荷下ろし時点における空気量は4.5%
➃コンクリートに含まれる塩化物含有量(塩化物イオン量)は0.30kg/m3以下
⑤コンクリートはアルカリ骨材反応を生じるおそれのないもの
水セメント比(W/C)の最大値は下記表に則る

 以下、上記解説

①単位水量

単位水量とは生コンを1m3(立米)練るときに使用する

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