【新聞より】高校入試、教科横断型の試み
神奈川県の公立高校入試で、教科横断型・思考力重視の出題(自己表現検査)が広がりつつある、という記事。背景には新学習指導要領や大学入試改革がある、と。
埼玉県ではかつて一部で行われていたが、問題作成・採点サイドの負担がネックとなり?なくなったとのこと。千葉県の「自己表現検査」は筆記試験ではなく、採用しているのは中堅校が中心らしい。
湘南ゼミナールの部長コメントが興味深く。
資料や文章を読み込んで、考えさせることで思考力を問う出題形式は、大学入学共通テストだけでなく、今後様々な試験に採り入れられるでしょう。私立中の入試では以前からこうした出題があり、全般的に高校、特に公立高校が後れをとっていると感じます。
(中略)
千葉、埼玉、東京にも教室を展開していますが、こうした教科横断の思考力を問う問題は公立高校の入試で見られません。神奈川の中学生がこうした問題を意識して勉強することは、必ず大学入試でも必要な力につながるでしょう。
教科横断型・思考力入試が一概に素晴らしいとは言い切れないものの、少なくとも大学入試がこの方向に向かっているのは間違いなく、その前段階であり、多くの子どもが経験する高校入試のあり方は重要。
作問・評価は間違いなく大変だし、大学入学共通テスト自体も十分に検討が重ねられているとは言えないながら、高校任せにせず、都道府県がイニシアチブをとって取り組もうとしている点はよいことではないかと思います。