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応用情報技術者試験で膀胱を破壊された話

こんばんは。なゅたむと申します。記事を書くときは一か八かでテキトーに挨拶を「こんばんは」にしています。

初めてのnoteです。今までは、はてなブログの方でゲームの記事や、好きなアニソン、好きな歌詞など、ふざけた記事を何個か書いてきたので、もし興味があればそちらも覗いてくれると嬉しいです。

今回は応用情報技術者試験(AP)に運良く1回で合格できたので、タイトルのエピソードを交えつつ、自分なりの勉強法、午後問題の選択等について、自分の備忘録も兼ねて書いていきます。今回の結果は以下になります。

なんだかんだ結構取れてて良かった
午後問題の選択意図も「問題対策」の項で書いてます

では内容に移ります。時系列に沿って書いていきます。タイトルでボケてますが結構真面目な内容になりますので、タイトルの部分だけ読みたい人は目次から該当箇所に飛んで読んでいただけると嬉しいです。

プロフィール

偉そうに講釈を垂れる(←これ二重表現だと思ってたけどそうでもない?)前にまずは背景情報として自分の経歴を書いていきます。

地方国立大学工学部(情報系)、学部3年のときに基本情報技術者取得(令和元年秋)
→大学院(一応情報系)
→大手半導体メーカー、研究開発職(新卒2年目)

です。
今回APを取ろうと思ったきっかけは何個かあります。

1つ目は「基本情報技術者(FE)の価値が落ちたのではないかと感じたため」です。
>>学部3年のときに基本情報技術者取得(令和元年秋)
自分がFEを取得したときの合格率は以下の通り30%弱。

令和元年秋FE

そして次の年(令和2年度)の合格率は48%。

令和2年度FE

令和2年度に開催頻度や形式が大きく変わり、合格率が大きく跳ね上がる結果になったそうです。もちろんこれだけで資格の価値が落ちたとは言いませんが、少なくともそれまでよりは広く普遍的な資格になったのではないかと思います。

2つ目は「情報系の知識が抜け落ちていくのを感じたため」です。
>>大学院(一応情報系)
ここで「一応」と書いたのは、あまり情報系らしい研究内容ではなかったためです。大学院に進学すると必然的に講義は少なくなり、飽くまで研究メイン、自分の研究テーマに沿った内容の学習をすることになります。そのためFEを取得した後の知識の劣化があまりにも激しく、早めに次のステップに進まないともう進めなくなると感じました。しかも現職も「半導体メーカーの研究開発」ということでもう何も覚えてないレベルです。

3つ目は「転職用」です。
現在の仕事について、大学時代に学んだことが活かせていない、正直半導体にそこまで興味がない、と思っています。将来的に業界、職種を跨いだ転職、又は部署移動をしたいと考えたとき、自分にアピールできるものが現状では特に何も無いことに気づきました。そこで、分かりやすい指標になるものの1つが資格だと思いました。APを取得して「うおおおお即戦力だ~!転職!異動!」とならないのは重々承知していますが、情報系の知識を幅広く学べるAPは今の自分にちょうどいい気がしました。

以上の3点が主な理由です。R6年春応用情報申請締切日まで迷い続け、「2か月半しか勉強時間は無いけど、申請しないと絶対動き出さないし、秋試験を本命にして、春は会場の雰囲気でも見に行くか」とダメ元で申請をしました。

勉強日記

勉強を開始したのは参考書が届いた2月下旬からでした。購入した参考書は「応用情報技術者合格教本」です。

Kindle版か紙かで迷いましたが、実物があった方がモチベが上がると思ったので紙にしました。平日職場での昼休みも勉強していたのですが、流石に職場に持ち込む勇気は無かったので、電子書籍であればもっと便利だったのかなとも思っています。紙は紙で付箋貼れたり、メルカリで売れたり、見たいところまでのアクセスが早い(多分)という利点もあるので、一長一短です。結果論になりますが、1回で合格できたので私は紙で良かったなとは思います。。

2月

先述したように参考書が届いたのが2月下旬だったので、2月は参考書を少し読んで終わりました。最初はペース良く学習しており、参考書のサンプル問題やその解説を除く670ページ中、170ページを1週間で読み終え、「このペースなら4週間で参考書1周目終わって、1ヶ月丸々過去問に使えるやん」と思っていました。

3月

もちろんそんなにうまくはいきませんでした。2週目は70ページしか進まず、どんどんとペースが落ちていきました。自分の学習時間の減少に加え、参考書の内容が複雑化していったことも原因かと思います。
また、3月後半にやっと午後の選択問題に目を向け、絶対に選ばない問題を洗い出しました。以下に3月時点での午後問題所感を記載します。

1.   情報セキュリティ (必須)
2.   経営戦略 〇(選択肢の1つ)
3.   プログラミング ×(絶対解かない)
4.   システムアーキテクチャ 〇
5.   ネットワーク ×
6.   データベース ×
7.   組込みシステム開発 ◎(絶対解く)
8.   情報システム開発 ×
9.   プロジェクトマネジメント ◎
10. サービスマネジメント 〇
11. システム監査 ×

午後問題のおすすめ度を紹介されているサイトをいくつか読みつつ、例題を解いてみて上のような感触でした。3/5/6/8といったテクノロジ全力系は、「実務でその分野に精通している方でなければおすすめしない」というのを見たため、最初に選択肢から消しました。11は過去問を解き、自分の国語力不足を痛感したので消しました。
このタイミングで午後選択問題についても考えることができたため、参考書で最もボリュームがあり、やる気が出なかった「データベース」を丸々Skipすることに決めました。

データベースここ。100ページくらいある。

データベースをSkipしたところで、「4月を丸々過去問に充てる」という元々の計画には追いつけませんでしたが、挽回できそうなラインまで漕ぎつけることができました。
3月下旬からは、会社の昼休みに過去問道場で午前の過去問を解き、間違った問題の解説は全てスクショ、帰ってから参考書でその部分の説明を読む、というサイクルを回していました。

間違った問題の解説スクショこんな感じ

4月

午前過去問題を解きつつ読み進めていた参考書を読破(データベースはノータッチ)し、あとは過去問を解きまくることに決めました。また、過去問道場にユーザー登録すると学習履歴を保存してくれることをここで知りました。絶対に登録した方が良いです!!3月の学習履歴残ってないの虚無すぎ。

問題対策

午前午後それぞれどのように対策したかを書いていきます。あんまり上手く勉強できなかったな~と反省しているので、こんな風に勉強してる人もいるんだな程度に留めてもらえると助かります。

午前対策

APの午前問題は半分前後が過去問題から出題されているらしいのですが、直近2回分からは出題されないとのことだったので、試験日までに下記画像の6回分を解きました。

令和4年秋~令和元年秋まで6回分

過去問成績はこんな感じ。最初の2回が特に酷く足を引っ張っているせいか、6割未達になってます…笑

午前問題の学習履歴

直近2回と参考書付属のサンプル問題では65%程度取れており、試験直前にしてなんとか合格ラインが見えてきた感じでした。

午後対策

午後の過去問は5回分+αを解きました。以下の画像が学習履歴です。情報セキュリティは問題見直しのときに誤って採点を押してしまったせいで0点が記録されてしまいました。。学習履歴の削除は「まとめて削除」しか見当たらなかったのでそのままになっています。基本情報のときも含めて「過去問道場」にはとてつもなくお世話になっているのであまり大きな声では言えませんが、ここの機能は是非とも改善していただきたいです。(自分が見落としているだけの可能性もあります。。)

午後問題過去5回分学習履歴

回答必須の情セキュは置いておいて、選択問題を見ていきます。
3月時点で確定で解くつもりでいた「プロジェクトマネジメント」がかなり点数が低いです。実際の採点では模範解答から多少ずれていても積極的に点数が与えられるとのことでしたが、それをあてにしてプロマネを貫通するほどメンタルは強くありません。
点数の高い組込みシステムは変わらず確定とし、システムアーキテクチャも計算さえミスらなければ点数が取れ、時間もそこまでかからないことからほぼ確定。残り2問をサビマネ、経営戦略、プロマネの優先度で解くことに。自分の候補となった選択問題それぞれについて、優先度順で所感書いていきます。

7.組込みシステム
傘の貸し出しシステム、養殖システムの餌やり、補聴器の音量調整など、名前通り実物に組込むシステムについての問題。実物を基に考えられるのでイメージがしやすい。計算も簡単なものが多く、真っ先に確定枠とする人も多いと思う。かなりオススメ。

4.システムアーキテクチャ
システムの構造についての問題で、自分が解いた過去問ではクラウドとの連携やIoT関係の問題が多かった。「この問題が来たらこう解く!」のような攻略法は掴めなかったが、何故か安定してそこそこの点数が取れていたのでそのまま選択。計算問題はほぼ確実に出る。計算問題は単位ミスや1桁ミスをするだけで簡単に点数を落とすので怖かったが、自分はそもそも安定して合格できるラインには到達していない自覚があり、他の問題を選べるほどの知識もなかったので貫通。結構オススメ。

2.経営戦略
ある企業を題材に、新規事業の開発、競合他社や情勢を基に経営戦略を立てる問題。従業員に焦点を当て、ワークスタイルの改善などの問題も出る。「その課題はその解決策になるよな~」となりがちで、素直な問題が多い印象。課題がハッキリしているので、かなりイメージしやすい問題だと思う。問題によっては20分で解き切ることもでき、時間にも易しい。システムアーキテクチャよりオススメ。

10.サービスマネジメント
提供しているサービスの改善や追加、インシデントの対応といった内容の問題。ユーザーや顧客の視点から何が求められているのか、何をしたいのかが誘導され、それを実行するためのリソースや最適な方法を選んでいく。これも経営戦略と同じく、何をしたいのかがハッキリしているのでイメージがしやすい。知識問題もそこそこ。ぼちぼちオススメ。

9.プロジェクトマネジメント
プロジェクトを進めるにあたってのリスクや、最適なスケジュールの立て直しなどを問われる問題。従業員の教育といった視点も出てくるため、新卒2年目視点だとリアルな感じがした。オススメしているサイトが多く、確定で考えていたがいざ過去問を解いてみるとあまり点数が取れなかった。比較的知識問題が多く、用語を書かされることもしばしば。そういった問題は記述問題と違い部分点の望みも薄いので、点数が安定しない。私は低い方で点数が安定してしまったので渋々確定から外すことに。おそらく人の上に立つ資格が無いんだと思う。経験ある人はオススメ?

といった感じです。プロマネを確定から外したのは試験2日前くらいだったので、もっと早い段階で判断できればよかったなと思います。確定から外したところで候補には残って結局過去問は解くだろうし、あまり変わらなそうですが、、これから受ける人は午後問題候補は早めに決めるのがいいと思います。なんなら勉強を始めるより先に決めるレベルで。勉強リソースの使い方を明確にしておくとかなり楽だと思います。

試験前日~当日

試験日は4/21だったのですが、家から会場までは車で3時間くらいかかるので前日入りしました。4/20の夕方に宿に着き、ご飯を食べ、ちょっと勉強をして寝ようとしましたが、大会前や受験前に前日入りしたときは大体寝れないので、今回も例に漏れず寝れませんでした。布団に入ってから4時間ほど経ち、午前2時を確認したところまでは記憶があります。
当日は会場に案内が無く、空いている扉から入って事務員に試験場を聞いて試験室で待っていたら、「どこから入った?8:30開場って書いてあったでしょ?」と言われ追い出されました。。普通に無かったです。。正門に書いといてください。。

膀胱を破壊された話

見出し以上の情報は無いのですが、午前問題を受けていて漏れそうになった話です。

8:30
会場入り。トイレに寄ってから試験室へ。始まるまで参考書タイム。

9:20
問題冊子と解答用紙配布。なんか尿意あるけど「多分緊張してるだけだろうな~」と思って放置。

10:40
40問過ぎたあたりから本格的に尿意。48問正解で合格なので理論値を攻めて48問で途中退室しようか本気で迷ってた。

10:50
計算問題で勘違いして全然数字合わない。焦りまくって更に漏れそう。

11:40
なんとか完答。問題解きながら下の感じでマーク付けてた。
〇 過去問で解いたことあるし合ってるはず。
△ 選択肢は絞れてるけど自信ない。もうちょい考えれば分かるかも。
? 無理。
マークミスないか確認しつつ、△の問題を見直し。

11:45
漏れそうになった計算問題の問題文を読み直して勘違いに気づく。計算し直してOKに。

11:50
残りの問題も確認してたら残り10分になって途中退室禁止に。バカ??漏れる漏れる漏れる漏れる。

12:00
午前試験終了。

12:05
解答用紙回収完了、休憩時間トイレ直行。ふぅ~~~~~

以上、漏れそうになった話でした。宿を出るときにコーヒーを飲んだくらいしか心当たりがなく、それも7:30とかの話なのでなんだかなぁといった感じです。試験直前でもトイレに行きましょう。そもそもAPは午後問題の方が難しいとされているので、午前の合格を確信したら途中退出するのがセオリーです。午前対策しっかり行いましょう。反省を活かして午後試験は万全の状態で臨めました。

残業時間

なんで勉強時間じゃなくて残業時間やねーん!となりそうですが、勉強時間なんて測ってないので参考までに各月の残業時間を記載します。所定労働時間は8時間です。

2月:37時間
3月:30時間
4月:31時間

結構意識的に残業減らして帰るようにしてました。部署の平均残業時間は45くらいなので、まだまだ2年目といった感じです。平日23:00~25:00の勉強を習慣化しようと思ってましたが遂行度は6割くらいでした。もう少し早い時間帯に勉強したかったです。仕事やめたい。

総括

とりあえず受かって良かったです。2時間半椅子に座りっぱなしで試験を受けることなんてなかなか無いため、集中力が保つかどうかが1番の不安要素でしたが、自分が思っているほど老いぼれてはいないようで安心しました。
今回の私の勉強時間は一般的に必要と言われている勉強時間よりは短いですが、あれは「確実に合格できるようになるまでの時間」だと思うので、APを取ろうと考えている人でお金や時間に余裕がある人は一度受けてみるのが良いのではないかと思います。私は大学で学んだはずの微かな記憶や、転職したい!!という気持ちで合格できたのだと思います。もう一度受けてみて合格できるかと言われると自信はありません。
ただ、テクノロジ系だけでなく、マネジメント系、ストラテジ系まで様々なことを学べるので、勉強していて楽しい資格だったなと思います。なんなら基本情報すっ飛ばして応用情報受けてみるのもいいかもしれません。

余談ですが、今回のAP合格率は23.6%だったそうです。正直合格率よりも受験率7割未満という低さにビビりました。噂には聞いていましたが本当に低いですね。。色々事情はあると思いますが、受験料7500円もするのでスケジュールはしっかり立てましょう。

初のnoteということで憧れの有料部分も作成してみました。勉強に使った動画の紹介や、実際に解いたときの問題冊子の写真を基に、感想や頻出と思われる問題を書いておりますので、私にエクレアを奢ってくれる方がいれば是非ご購入お願いいたします!

こんな感じで書いてます

以上になります。拙い文章でしたが、ここまで読んでくださった方ありがとうございました!!良き勉強ライフを~

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