今日の1枚は、これ! 『Cosmo’s Factory』 / Creedence Clearwater Revival
Creedence Clearwater Revival(以下CCR)は、アメリカのロックバンド。Vo&Gのジョン・フォガティが中心となって結成したバンド。サンフランシスコ西海岸出身だが、サウンドはアメリカ南部のサザン・ロック。そしてこのCCRが奏でる音楽のジャンルは、特に〈スワンプ・ロック〉と呼ばれた。これは、さまざまな南部の音楽をミックスしたロックという意味で、ゴスペルやブルース、それにカントリーやリズム&ブルースといった南部の音楽をロックを通じて表現した音楽という意味。粘度の高いファンキーなビートに、泥臭く湿り気のある演奏が絡まり合って、ソウルフルでワイルドなサウンドを生み出している。CCRは、一貫してこうした音楽性を貫いた。CCRに関しては、多くの人は、代表曲「雨を見たかい」で知っているだろう。CCRでは、ジョン・フォガティがほとんどの曲を作曲し、いろいろな楽器の演奏まで行っていた。これゆえ、メンバー間の軋轢が生じ、4年間という短い活動期間で解散した。
『Cosmo’s Factory』は、彼らの5枚目のアルバム。
ジョンフォガティが、プロデューサーであり、アレンジャーである。ちなみに彼はこのアルバムでリードギター、ボーカル、ピアノ、キーボード、サックス、ハーモニカを演奏している。
タイトルは、初期の頃にCCRがリハーサルによく使っていたカリフォルニア州バークレーにある倉庫からつけられている。メンバーたちはそこを”ザ・ファクトリー”と呼んでいた。ジョン・フォガティは、ドラマーのダグ・”コスモ”・クリフォードをそこで練習させていたことから『Cosmo’s Factory』と名付けていた。
アルバムは、1970年に9週間連続でUSアルバム・チャートの1位を飾った。11曲中4曲がカバーで、残りのうち6曲がダブルA面としてシングルカットされ、大ヒットした。
泥臭い南部のアメリカンロックという触れ込みだが、ほとんどの曲が3分程度(7分と11分の曲もあるが…)ということもあり、聴きやすいアルバムだと思う。ジョン・フォガティのダミ声(ハスキーというよりダミ声)は好き嫌いがあるとは思うが、迫力ある歌声で高揚させられる。音楽はサザンロックだが、スワンプロックと言われる通り、R&B、ソウル、カントリー、ロカビリー、サイケなど多種な曲が詰め込まれていて、アルバム1枚を聴いても途中で飽きることがない。
ちなみにこのアルバムのジャケット写真が酷評を受けることがいい。2020年、コロナ禍の中、現在のメンバーによる姿で撮り直しが行われている。
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