梅の香りがきこえてきたら
ちょうどひと月前のこと。
まだかな?
そろそろかな?
まだかな?
coopさんへ行くたびに産地直売コーナーをウロウロとする MomoDa 。
通っている園のお庭にある梅の木に小さな梅の実がなり、ぽろぽろと落ちているのを拾い集め、摘んだお花と一緒にすりつぶし「フルーツフラワージュース屋さん」なるものをオープンしてるんだとお話してくれて。
coopさんにもそろそろでるじゃないかと思う、と言いそわそわしていて。
あ
1年間待ちわびた青梅の季節がやってきました!
でました❤︎ついに
「あ!!!」
見つけるやいなや、目にも留まらぬ早業でカートの上のカゴに入れる MomoDa。帰りはいつものお買物バックには入れず抱っこして帰るんだと言います。
赤ちゃんを抱くように愛おしそうに青梅を抱きかかえ、頬ずりをしながら言いました。
「かあちゃん、うめのかおりがきこえるよ」
うめのかおりがきこえるよ。日本語としてはおかしいのかもだけど、柔らかで美しく聞こえたその言葉を、あえて訂正せず微笑んでおきました。
うふふ❤︎やりましょうか今年も❤︎
梅仕事 シロップづくり
お水で洗って水気をよくふき、これぞ梅仕事なプッチン(へた)を取る。そうこれが MomoDa の1番やりたかったこと。
爪楊枝の先にプッチンをちょいっと引っ掛けて取る。梅職人のように慣れた手つきで取っていきます。
そして、いつもは教科書どおり氷砂糖でやるのですが今年は!いつも使っている茶色いお砂糖「粗製糖」でチャレンジしてみます。
色々調べてみると、粗製糖を使うと発酵しやすいとあちこちで書かれていて。粗製糖をたくさん入れすぎると発酵しやすくなるとも…むむ。本当かな。と疑いつつもやってみることに。
1kgの青梅に対して氷砂糖は同量の1kgを使いますが、今回の粗製糖は700gでやりました。
2日め。3日め。毎日ゆさゆさチェックしてくれていますがいつもの氷砂糖の時よりジュースが上がってくるのが遅いと言っています。
そしてなかなかジュースに漬からない梅が茶色がかってきました。
大丈夫か。発酵も大丈夫か。
色々心配したけど大丈夫。あゆみは遅いものの少しずつ少しずつ梅はシワシワになりジュースも上がってきてみんな浸かってる。
ほら❤︎大丈夫
この状態になるまでに11日かかりましたが無事に完成したみたいです
。(氷砂糖の時は8日)
梅仕事 しあげ
沸騰させないようにフツフツと火にかけること15分。ほとんどアクが出なかった氷砂糖の時と違い、けっこうアクが出ました。不思議。精製していないお砂糖だからなのかな。
ふわふわのアクを丁寧に取り除き、煮沸した瓶に入れたら…
梅シロップ2023の完成でーす❤︎
うん❤︎
この季節になるとウキウキそわそわワクワクと青梅の登場を待っている MomoDa の姿を見てなんだか嬉しい気持ちになり。
ワタシはもう、もはや何もせず横で見ているだけですが、梅仕事をしている MomoDa を見ているといいかあちゃんというものになれたような気がして。そして梅の香りをかいでると、憧れの丁寧な暮らしにちょっと近づけているようなそんな気になって。
白桃のような優しい甘みをまとった爽やかな青梅の香りが、今年も、とても穏やかな気持ちを運んでくれました。
粗製糖を使ってみたことでいつもより茶色いシロップになりました。そして甘みにコクが加わりました。とても好みの味に仕上がって嬉しいワタシなのですが…ここで、ここへきてすごいことを思い出しました。
ジュースが上がってくるのが遅いことをお砂糖の違いだと決めつけて、仕上がりまでにいつもより時間がかかったことをお砂糖の違いだと解釈していたのですが…忘れていたことがある。
秘技 梅を凍らせるの術
梅の繊維が破壊されエキスが出やすくなるという一晩凍らせるの術の工程を、うっかりすっかり飛ばしていました!
だーかーらーかー(笑)
しかも火にかけた時にアクが多いのもお砂糖のせいにしていましたが…梅を洗った時にお水に浸しておくアク抜きの工程もすっ飛ばしていたようです。忘れすぎだ。忘れすぎ。
それとどこで知ったか「プチプチ穴あけなくていいの?」と訴える MomoDa の話を聞き流してしまったことと。
何もかもの疑いの容疑をかけてしまった粗製糖と、お話をちゃんと聞いてあげなかった MomoDa に謝らないと。
ごめんなさい。
来年は忘れないよう、ここにつくりかた書いておきます(笑)
シリーズやってみよう vol.9
2年前のはじめての梅仕事
はじめての梅シロップづくり