お米でパンを焼いた日
ふっくらもっちりつやつやに炊きあがる白いご飯。あのお米をこなっごなのさらっさらの粉 *米粉* にして、それでパンを焼こうだなんて。最初に考えた人は誰だ。どこの国の人だ。
NIPPON人ダァ!
そう書いてあったのは、業務用パン・卸売の老舗パン屋 株式会社カメリヤさんのHP。米粉の歴史は古く、奈良時代まで遡るとのこと。その頃はまだ *和菓子をつくるための材料* という立ち位置にいたんですね。
ソレをクッキーや焼き菓子にしたり、パンにしてみたり。
すごいぞNIPPON!!
お米の粉でパンを作るよ
米粉パンを作るのに最適だというミズホチカラという品種の米粉を買ってみました。
初めてのパン作りにワクワクこそあれど、不安も迷いも恐れもない MomoDa は、テキパキ準備と計量を終え、じゃんじゃか作っていきます。
たのもしい❤︎
ぐるんぐるん♫
そう。コレが米粉のいいところ。ぐるんぐるん♫何も気にせず混ぜちゃっていいところ♫ 計量した米粉・お砂糖・ドライイースト・お塩を入れてぐるんぐるん。
そして様子を見ながらお水と米油を加え混ぜていく。滑らかにツヤが出るまでゴムベラで混ぜました。
そしてココで、家宝にしたいほど美しいブリキの型の登場です♫熱伝導の良いブリキは外側カリっと中はふかふかの、うっとりするほどの美しい焼き上がりになるのだと…書いてありました。
ハケでバターをぬりぬりしてもらいました。
生地を型に流し込み、本当ならオーブンの発酵機能で発酵を…のようなのですが、この日のキッチンの気温は29.2℃。室温でもいいんじゃない?と勝手に自己判断。
1.5倍ほどに膨らんだら発酵完了♫なんだそうなんですが…
でーん。やっちまった。笑
ちょっと目を離して、洗い物を済ませ、MomoDa に至ってはピアノのお教室の宿題を済ませ、珈琲でも❤︎おティーでも❤︎とホッと一息。
ホッと一息入れている場合ではない速度で発酵が進んでしまった。やっちまったなぁ。
2倍ですコレは。2倍。
やだーどうしましょー。とアワアワしてるワタシとは正反対に、オバケみたいだと大笑いする MomoDa 。名付けて *モチモチオバケ* だそう。
*モチモチオバケ* を焼いてみよう
*モチモチオバケ* にくっつき防止のクッキングペーパーと、乾燥に弱い*モチモチオバケ*を守るためのアルミホイルをかぶせたら
160℃で10分
200℃に上げさらに15分
仕上げに10分(アルミホイルを外して)
最後にアルミホイルを外すことで美しい焼き色をつけるとのこと。
爆笑。MomoDa 爆笑。
「なにコレ〜モチモチオバケがカリカリオバケになってる〜❤︎」
と大喜びの大笑い。いただいた称号オバケからはどうしても抜け出せない佇まい。
型から外してみました。流石*JAPAN MADE* の型。するんと外れた。そして粗熱がとれてから切りましょうという重要 point を見なかったことにしてフライングで切ってみました。
切りにくいしナイフにくっついてうまく切れない。
手作りのいちごじゃむでごまかそうったってそうはいかない。重要pointは、見なかったことにしてはいけない。重要なんだ(笑)。
本に載っているキメの細かい米粉パンの写真と…大きく違う。キメの粗さは過発酵が原因だと。ちゃんと書いてある。
修正可能だ。過発酵しなければいいんだ。目を離さなければいいんだ。改善の余地ありだ♫
ほら♫冷めてから切ってみたよ。さっきよりうまく切れた♫
これはパンです❤︎
食べてみてね驚いたんだよ。大笑いしていた MomoDa も。ワタシも。膨らみすぎたモチモチオバケは上部がカリカリのおせんべいみたいになっちゃって、ナイフで切るのも噛み切るのにも一苦労したんだけどね。
ブリキの型の中に納まってた部分は、外側カリっの中ふかふかの、ちゃんとパンだったんです。パン。
「これは!パンだね!パン!」
何を作ってるつもりだったんだ。と言いたくなるほどの驚き。米粉でパンが焼きあがったことにそれはもう大喜びの大騒ぎでした。
うっとりするほどの美しい焼き上がり…とはほど遠いけれども(笑)。見た目、キメの粗さ、カリカリの上部、改善すべき点はたくさんたくさんあるけれども。それでもこれがパンかどうかと聞かれると、自信を持って答えよう。
「これはパンです❤︎」
キメが細かく滑らかで、ふかふかの別嬪さんを焼けるようになる日まで。*モチモチオバケ* との戦いは続くのでした。
シリーズやってみた vol.77