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大動脈弁置換術及び上行大動脈置換術①

わたしは生まれついての大動脈弁二尖弁という一種の奇形で、通常は3枚で構成される心臓内の大動脈弁が2枚で出来ていました。
結果、大動脈弁狭窄という、血液を送り出すのに難のある状態でしたが、激しい運動などをしなければ特に生命には関わらない病気です。が、激しい運動をしてしまうと酸素の供給が追いつかず、心不全や多臓器不全を起こし、突然死に繋がります。
また、二尖弁の患者の2人に1人が持つと言う合併症の上行大動脈瘤も持っていました。この病気は大動脈乖離の主な原因になります。先日も芸能人のかたがお亡くなりになりましたが、アレです。乖離を起こすと、突然死に繋がります。
ということで、大学病院にて開胸手術を受けることになりました。
実は、重症、手術適応と診断されてから手術を受けるまでに、なんと7年掛かっています。
笑い話なのですが、心臓内科の物静かなH先生の「今すぐじゃなくてもいい」という言葉が、認識のズレを生んでいまして…わたしは先生の方から「そろそろ…」とお話が出るものと思い、先生は先生でわたしの方が覚悟を決めて「そろそろ…」と言い出すものだと思われていて、なんとお互いに「まだか、まだか」と待っていた7年だったのです。
わたしも寡黙、先生も寡黙、コミュニケーション不足が生んだ7年でした😅
というわけで、50歳の節目の年の4月、開胸手術が行われることになりました。

術式は、よく分かんないけど、低体温にして血流を止めて、その間に大動脈弁を取り替え、上行大動脈も取り替えして、人工心肺で生き返る、ってことだったような。具体的なお話はあんまり詳しくは聞けませんでした。
人工弁には2種類あって、機械弁だと一生もつけど、異物を埋め込むので血栓が出来やすく、そのためワーファリンというお薬が欠かせなくなります。
ワーファリンは扱いが難しく、食事の制限もでてきます。ビタミンK問題で、納豆や青汁などが摂れなくなります。これは、腎臓にも障害のあるわたしにとっては死活問題でした。納豆はまぁ良いけど、青汁はわたしの主食です。
悩みましたが、そういった問題の起こらない“生体弁”を選択しました。生体弁は良いものなのですが、欠点は寿命が15〜20年しかなく、うっかり長生きをすると再手術が待っていること。その頃には技術が進んで、開胸ではなくカテーテルで取っ替えられますように!と願いを込めて、生体弁を選びました。

さて、長くなりましたが、そんなこんなで手術と相成りました✨

〜②へ続く〜


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