【ネタバレ注意】メイドインアビス13巻 感想
ドシガタ穴潜りファンタジー漫画「メイドインアビス」の最新刊が遂に出ました。
12巻発売から一年と一か月、8月初めに13巻が出るという情報を聞きつけてからというもの過去の話を読み返して備えていましたので、早速購入して読みましたがかなり衝撃的でした。
せっかくnoteをやってるので、感想(主に67話)を書こうと思います。
以下、ネタバレ注意
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呪詛船団と共に、遂に深界七層に突入したリコ達。
6層は人工的な感じでしたが、7層は打って変わって生き物のようで禍々しいですね。
人工的だったり自然的だったり、この各層ごとの独自の雰囲気も何かしらの考察ポイントなんでしょうが、残念ながらそこまで頭が回らないので毎回深い事考えずに読んでます。
底へと急ぐ中、リコがスラージョに「魂」とは何か問いかけます。
そしてここから「魂」についての解説があるのですが、ざっくりまとめると
・アビスにおける「魂」とは、正体不明の信号でありアビスの外(外国)には存在しない
・「魂」の最も大きな存在理由は「下処理」である
・「魂」は命と重なって「命の紋」を形作る
・命と一体になった「魂」は膨大な情報を持つ
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12巻に「テパステは巫女の一味で、絶界から動けない巫女に代わって情報を集める者」と書かれていましたが、それとこれは何か関係あるのでしょうか?
当時は率直に、巫女の子孫とか血縁者なのではないかと思っていましたが。
ここで「誕生日に死ぬ病」の正体が判明。
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……リコって、こういう時の察し力すごいよな。
「魂」はアビスの外には存在しない……誕生日に高熱を患ったキユイをオースの外に連れ出した途端に熱が下がったのは「魂」が関係していたからのようですね。
………そういえば力場は縦穴から離れるほど弱くなるとありましたが、ひょっとしてアビスの呪いも「魂」が引き起こしているのでは?
…いやでもここまでの流れでリコが気づきそうだけど何も言わないってことは違うのか??
スラージョ「その正体は原典に『呼吸』と記される 命を刈り取る隠された呪い 二千年ごとに訪れる大量絶滅だ」
「それが今始まっている 魂の付与はその下処理だ」
わざわざ誕生日に死なせるあたり、何か意味があるとは思うんですが…。
すごく安直だけど、誕生日に還らせることでアビスや巫女のエネルギーになるとか…「魂」を生み出す遺物があって、死ぬとそこに戻ってきて度し難い呪術的なことをしてるとか…。
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ナナチ………
断言された後すごく悲しそうな顔をしてたんですが、遺物って闇の深い秘密道具みたいなもんだから死者を蘇らせる遺物ぐらいあり得そう。
ただ存在しても精神隷属機や欲望の揺籃みたいな副作用がヤバい物であることは簡単に想像つくけど。
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……確かにリコの言う通りなんだけど何か不穏だと思っていたら、的中しました。
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突然、何者かにナナチが攫われてしまいました。
68話と69話の内容は詳しく書きませんが…………かなりヤバいことに。
直前の「魂」についての会話も表紙イラストもめっちゃくちゃフラグじゃねぇか…
あの状態……仮に生きてたとしても底まで一緒について行くのはかなり厳しい(そもそもこんなにフラグが立ってて生きてるなんてこと自体あり得るのかって話だけど)。
今回みたいに、どこからどんな原生生物が襲ってくるかわからない七層で治療してる余裕なんてないだろうし…怪我を治せる遺物や薬草とかそんな都合の良いものがあるとは考えられない…。
まさかのナナチ離脱か?
呪詛船団との共同戦線は七層のキャンプ候補地までと言っていたがあの環境、いくらレグとファプタがいるとはいえ危険すぎる。
七層に入る前、ナナチとファプタは呪詛船団と共に行くことを嫌がっていたが、もしリコ達だけで行っていたら……と想像するとゾッとする。
白笛を完全に信用しているわけではないけど、底まで同行してもらった方がいいのでは……
巻末
あと、巻末に巫女らしき人物が描かれていたのですが…
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上段13巻、下段11巻
その巫女らしき人物の手のひらにある物体の形が11巻に出てきた謎の物体に似ています。
恐らくこれが巣窟(ネスト)だと思うのですが、手のひらの物は壊れている??
遺物は巫女の意思と繋がっているのか??
それと1ページ前の、装置みたいなのとナナチみたいな獣人の手も気になる。白笛使用時の双子の耳と目の模様と同じ模様があるから、どちらかの手なんだろうけど目の前の装置みたいな物は何だ……??
それ以外にも気になる点あるけど……。
……正直考察は上手く出来ないのですが、この巫女にも、作者の"癖"で成れ果て村クラスの倫理観が欠如したおぞましいエピソードがありそう…というかあるのでしょうね。
ちなみに考察のために8巻も読み返しましたが、すごい気が沈んでそれどころじゃありませんでした。やはり繰り返し読むもんじゃない。
本巻で「魂」の本質、七層の原生生物など色々新たに分かることがありましたが、とりあえずナナチの安否が気になります。
単行本なので、スパン的にまた一年待たされるのは歯痒いですが……気長に待ちましょう。
ナナチ………