蟹夢 (単話)


他人の夢ほどつまらない話はないというが、その言明にはあまり同意できない。確かに、整えられた創作物に比べれば、取るに足らない、感情を動かすことができない話にしかならないだろうが、それを言えば世の中の大半の出来事がそうだ。大半の出来事はあまりに個人的で、言葉にしても流されてしまう。

多くの人は、他者と共有可能な話を選別する能力を身に着けている。それが世界の語るに値することの大半だと思っているのか、は定かでないが。私の限られた脳では、コミュニケーションに長けた人間の考えることは良く分からない。

以上は、投稿した文章と関係の無い話だ。

かの日に見た夢に出てきたのは蟹の死骸と別荘の情景で、人間の関わる領域は全て後付けである。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?