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大河ドラマ『光る君へ』(16)「華の影」の感想

藤原隆家登場

 斉信はすっかりいじられキャラでしたね(笑)

 今回、とうとう藤原隆家登場!と言っても子役で何度か登場していますが。 定子が伊周の書いていた恋文を盗んで来たシーンで登場した元気そうな少年が、どこでひねくれたのか、早くにおとなの世界に放り込みすぎたのか、落ち着いていて、傍若無人で、どこか笑っていて、おもしろいことがないかと探しているような雰囲気が、将来が怖い。 

 気に入らないことは、悪びれず覆しそうな感じに見えてしまいました。

都に蔓延する病

 疱瘡や赤もがさなど、流行病は時折、大きな生き物のように大勢の人々を苦しめ、命を奪って、いつのまにか罹患者が少なくなります。「疫神」「疫病神」が来るという言い方がされるのも、わからなくもない気がします。

 庶民だけが罹る病だから、祈祷しておけばよい。

 道隆の態度は、下々のものを顧みない傲慢な権力者に見えましたが、ではどうしたらいいのか?

 例えば、のちの三条天皇の病が治らないので、それまで行っていた祈祷を藤原道長の贔屓にする僧侶たちに任せたところ、快癒したのです。
だいぶ経っていたので、医師の治療のおかげだったり、自然に治ってきていたりした可能性もあるのですが、皆、あとから来た祈祷師の力だと信じていたことでしょう。

 若い道長としては、目に見える成果が欲しかったのかも知れません。
 立ち直った道兼もすがすがしく立派になっていましたね。

 まひろもどうにか、世の中のためになりたい。そんな気持ちからか、文字を教えていた少女がなくなってからも、悲田院で奉仕し続けました。
 「源氏物語を書く」ことは一体誰のためなのか。やるべきことを見出せるのか。これからにまた期待していきたいです。


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