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「授業にはエンターテイメントが必要だと思ってるんです」サレジオ学院教頭(当時)
受験雑誌の仕事で、中高一貫教育の私学を取材していた頃。ミッション系の学校も多く、当時川崎にあったサレジオ学院中学校・高等学校で取材対応をしてくださったのは、教頭先生だったと記憶しています。
チャイムが鳴って遊んでいた生徒たちが教室に入ってしまうと、校庭のあちこちから等間隔に設置されたスプリンクラーがせり出して、一斉に水を撒き始めたのには驚きました。小さな噴水がクルクル回る光景は、まるで何かのアトラクションのよう。「すごいですね」「校庭の埃を抑えてるんですけど、ちょっと楽しいでしょ」
教室の教壇は前方だったり、後方だったり。「いつも、こんな風なんですか?」「先生方が、どうやったら楽しく授業を進められるか考えた結果ならOKです」「なるほど」「あのね、僕は授業にはエンターテイメントが必要だと思ってるんです。だって、楽しかったら勉強するでしょ」
「楽しさ」から発想して授業をするのは小学校低学年くらいだろうと思っていたけれど、考えたら中高生だって、大人だって同じこと。楽しませて学ばせるエンターテイナーがいる学校は、進学率や合格率とは別のベクトルで評価してほしいと思いました。個人的に。
(画像はイメージです)