「給料泥棒」というワードからリーダーというポジションを考察する
2つの職場で「給料泥棒」というワードを耳にした。
一生のうちに、自分が他人に「給料泥棒」という言葉を使うだろうか?
いや、まったく想像がつかない(笑)
そんな言葉を、短期間に2度も聞くとは・・・。
「給料泥棒」という言葉は、あくまでも経営者側から出る言葉である。
仕事をせずに、会社にとって全く役に立たない人間に言うのであればともかく、今回の事例は2つとも、入ったばかりの新人が、右も左も分からない状況でも頑張っていたという状況だ。
そして、どちらもバイトリーダーという立場の人間が発した言葉だ。
実際に、その言葉がきっかけで人が辞めたのは事実である。
なぜ、その言葉を口に出せるのか?
その心理を考察してみようと思う。
■「給料泥棒」と発言する人の特徴
・仕事に対して真面目
・仕事は出来る
・良いことも悪いことも、ズバズバ言う
・責任感が強い
いわゆる、お局様のような立場の人間で、職場のリーダーあるいは、リーダー的存在だ。
仕事が出来るし、引っ張てくれるので、つい皆頼ってしまう。
それ故にリーダー的存在の人は、自分が偉くなった気分になってしまうのではないだろうか。
「私がいないと職場がダメになる」
と直接聞いたこともある。
私は、この考え方は反面教師にしている。
なぜなら、自分が偉いという概念を持たないと決めているから。
上には上がいるし、下を向いてもしょうがない。
今現在の自分をありのままに見ているだけである。
人様と比べた瞬間に、上下関係が自分の中で形成されるのだと思う。
私が考えるリーダー像とは
リーダーとは
「問題解決とまとめ役」
であると私は思う。
何か問題が起こった時に、一旦感情は置いておいて、問題部分だけを抽出する。
その問題に対し、どういった解決法があるかを考える。
皆の考えも聞いた上で、解決方法を模索していく。
先ほどの、「新人が仕事が上手く出来ない」という問題に対し、どう解決すれば良いか?
例えば、どういったところがつまづいているのか聞いて、どうすれば改善しそうか提案して、やってもらう。
後は慣れもあるから、アシストしながら、しばらく様子を見るしかない。
「給料泥棒」という言葉が、果たして必要?
全く必要ないよな・・・。
それで辞められたら、会社にとっても大きな損失でしかない。
人を雇うにもコストがかかる。
自分が一番年上だったり、長年勤めていたりすると、つい横柄な態度になりがちなのは確かだ。
しかし、そういう人たちがいる職場で、良い雰囲気の職場は見たことがない。
人の入れ替わりが激しいのが現状。
やはり人間関係が大きく影響してしまうので、はっきり言って、自分が経営者なら、そういう人には辞めていただきたいと思う。
他人から頼られるのは良いことだが、謙虚さを忘れずに、リーダーは特に感情と切り離して問題と向き合うことが大事。