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令和4年度 一級建築士試験「製図試験」の考察(受験生による個人的見解と考察)

・前書き

合格発表と年の瀬が近づく中、ふと今年の製図試験の考察と見解を書いてみようと思い立った。というのもフォロワーさんがノートを書いており面白そうだと思ったのと自分が感じたことを合格発表前にまとめておきたいと思ったからである。
それと合否発表の後だと色眼鏡が付きそうであると感じたためでもある。
以下製図本試験の個人的見解と考察をまとめていく。先にも述べたように個人的、いち受験生のものなのでそんなこと無いだろう等のご意見はほどほどにしていただれば幸いです。前置きが長くなったが早速述べていきたいと思う。

※プレリリースのため随時加筆修正行います※

・課題文の内容について

近隣住民に親しまれている緑豊かな公園に隣接する敷地に、レストランを併設した貸事務所ビルを計画するものである。

⇒『レストランを併設した』とあることから併設しているだけで運営管理は別と私は判断した。繋げる必要性は課題文全体からも見受けれなかった。また特段指定もなかった。
課題文右半分に記載のある必要とされる防火区画の中にも昨年には記載があった『異種用途』がなかった。そのため試験元の想定としては内部で行き来が可能な計画は求めていなかったのではないかと思った。
しかし私は一般的な貸事務所ビルを想像したときに内部でつながっていることが多いと感じたため課題文には求められてはいなかったがつなげてしまった。他受験生もつなげていない人が1~2割くらいいたかと思う。
繋がなければもう少しプランを簡単にまとめれたと思う。典型的な
課題文に書いてないことまで勝手に配慮してしまい無駄に時間を割いてしまったパターンである。

(2)最上階に屋上庭園を併設し、多様な働き方に対応可能なシェアオフィス(貸事務室、貸会議室等)を計画する。

シェアオフィス(貸事務室、貸会議室等)を計画するとある。
貸事務室、貸会議室にするのであれば必要面積的には2㎡/人(会議室の面積算定から)~7㎡/人(事務室の面積算定から)となり、例えば貸室a(定員8人程度)でみると16㎡~56㎡とふり幅はかなり大きいように思う。
貸室cでも2㎡~16㎡。中間値設定でいくと4.5㎡/人で貸室a36㎡、貸室b18㎡、貸室c9㎡となる。
今回貸室の大きさ設定に幅を持たせのは自由度を上げる目的もあったのであろうかと思う。9割9分の受験生はこの範囲内で計画しているのではないかと思う。

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