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婚活の支援実情は?

最近になってからですが、当川崎生田相談室に新規面談でいらした方のお話に、マッチングアプリを使っていたという方が多くなってきました。
仲人の集まりでも、その傾向性がある事は知っていましたが、リーズナブルな価格で、気安く登録できる反面、怖さを知っていながら登録している方の多さに驚くばかりです。
新規面談者にマッチングアプリでの様子を伺うと「この人、本気で結婚相手を探しているのかしら?」と思うことがあったり「もしかして、既婚者ではないかしら?」と、疑いたくなるような行動が見られたり「何回かデートを重ねていたものの、急に連絡が途絶えてしまった」など、いろいろ大変な思いをしてきた事を話してくれました。
マッチングアプリを利用して幸せになったカップルも多いかとは思いますが、中にはお相手を疑いながらデートをしなくてはならない苦しみ、この人となら!と思い始めた矢先、連絡がバタッとなくなった辛さは、本人にとっては悲しい出来事だったのだと思います。

昨今、各自治体が、又は会社の福利厚生の一部として、婚活支援をするという傾向も少しずつ多くなってきております。
特に東京都が最近開発した独自のアプリも話題になっていますので、少子化対策として大いに賛成しております。
ただ、手放しでは喜べないそれぞれの事情もあるかと思いますし、それらの機能が充分発揮できているかと思えば、そうでは無いように思います。

もともと世話好きな仲人の私は、結婚相談所を始める前にご近所の方や知り合いの中に、結婚しても良い年頃の人を見つけては、自宅に呼んでお見合いみたいなものを何回かやってきました。
ただ、知り合いには限りがありますので苦戦していたところ、東京の公の機関で、婚活支援の部署があることを知り、その方を数名送り出したり、一緒に行ったりしました。

そこには既に登録している方のお写真と簡単なプロフィールがあり、事務をしている方が1人いらっしゃいました。
そこで束になったプロフィールの中から、自分がお会いしたい方を見つけ、事務の方にそれをお伝えするのです。
その後「後で連絡します」と言ったきり何の音沙汰も無いので、お電話で伺った所、お相手の方に取り次ぎはしてくれますが、お相手からOKの連絡がなければそのままという事でした。
お相手がお会いしたいという場合のみ、連絡が来るといった内容のものでした。
しばらく待っていてもお相手から連絡がなければ、またその公の機関まで出向いて1人か2人選んで帰ってくるといったことの繰り返しでした。
余りにも反応がなく、自分のどこが悪いのか、何を直せばよいのかも全くわからないまま私の知り合いの方は、誰ともお会いすることなく、尻切れトンボ状態になってしまいました。

せっかく公の婚活機関があり、会社の福利厚生で婚活支援があっても、そこに仲人、または結婚カウンセラーが居なければ、一人で黙々と婚活するしかないと思います。それでも積極的に動く方は、他に相談する方を見つけたり、参考になる本を読んだりして決めることができますが、どちらかと言えば消極的な方や、仕事が忙しくて婚活を後回しにしてしまう方にとっては、宝の山に入っていても、何も得ることなく終わってしまい、とても勿体ないと思います。

1人1人の性格や、思い、条件などに合わせたお相手を一緒になって考える、気持ちに添ったアドバイスをする事で、婚活する方は、一歩も、二歩も進む事ができます。
婚活は孤独なものです。
誰にでも相談できるようなものでもないので、一緒になって考えてくれる、共感したりアドバイスをしてくれるような人が必要だと思います。
それが仲人だと思います。

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