今の時期特に気をつけて欲しい病気『犬の突発性脳の前庭疾患』
前庭疾患にも色々な種類があります。
もっとも危険なのが突発性脳の前庭疾患です。
うちの子が11歳の時に発症した日は昼間はとても暖かくて上着いらずでした。夕方から雪が振り始め急激に温度が下がった日でした。
それまでは普段と変わりなく朝散歩も楽しみ、ご飯も完食してみんなでおでかけしていました。夕方から寒くなるとは思わず防寒着を持ってきていなくて、それがいけなかったのかもしれません。
いつも通り夕食をすまし、リビングでくつろいでいると思ってました。寝る前の点眼をしようと思い眼を見たら、眼振していました。自分で意図的に動かせるレベルではありません。
もう焦りました。次の日朝一で受診しようと思いそれまでは祈るしか有りませんでした。眼振を発見してから、1時間もしないうちに次から次へと別の症状が出てきました。もう私はパニックです。
歩こうとしても千鳥足の最強版みたいに2歩くらい歩けてもすぐ転びます。
顔も左右にゆらゆら規則的に揺れています。眼振、顔揺れは常に止まることもなく続き、治療とともに揺れのスピードが遅くなっていきました。
初めは吐き気もありましたが、時々です。3日後には治りました。吐き気は目がゆらゆらしているため車酔いみたいな感じになっていたそうです。
ステロイド注射を1ヶ月間毎日通い、休診日の日もブッチのために開けてくれてなんとか良い方向に。
注射に関しては毎日から、1週間に一回、2週間に一回とぺーすを落としていきました。注射の無い日はステロイドを投薬していました。最終的には投薬も感覚を開けて飲ませ治療は終わりました。
初めの日に受診した際は獣医さんは内心『これはもうだめかも…』と思ってたそうです。
治療は終わりましたが首の揺れがまだありましたがあとは、日にち薬と言う事で半年くらいで日にち薬が効いてきました。
ただ右顔に麻痺が残り、右目が自力で閉じ無い、右口の動きが悪くなったので食事が以前より食べ難そうでしたが生活には問題ありませんでした。
私が前庭疾患初日に受診した日に、ブッチと同じ症状の子があと4匹来られたそうです。犬種は様々で、みんなシニアの子だったみたいです。
前庭疾患は1度発症すると癖になりやすいと獣医さんからきいていたので空調管理、寒い日の散歩は早めに切り上げる対策をしていました。その後2回かかりましたが軽傷ですみました。
突発性前庭疾患は突然なり、命の危険もあります。
みなさまの大切なわんちゃんも気をつけてほしいと思い、記事を改めてまとめました。