アルバニア一人旅🇦🇱


サントリーニ島で数日間過ごしながら次の目的地を探す。
ざっと調べた中で特に私が気になったのは、トルコとブルガリアとアルバニア。
それぞれの国の特徴をもっと詳しく調べて決めることにした。

ここからはあくまでサイト情報だけど・・・

トルコは、親日国で歩いていれば写真撮っての嵐らしい。
雑貨は可愛いし、人は親切だし、ケバブなどトルコ料理は絶品らしい。

ブルガリアは、名の通り、ヨーグルトが美味しくて雑貨も可愛いらしい。

だが、アルバニアだけはあんまり情報がなかった。
人は優しいくらいの情報はあるが、雑貨が可愛いとか、伝統料理があるとかはあまり書かれていなかった。伝統料理もイタリアとギリシャのいいとこ取りとか、アルバニア自体の魅力が書かれている情報はあんまりなかった。
ただ、政治に関してはすごく興味深い背景があって、つい最近まで鎖国状態であったこと、資本主義経済が解放されたのはここ最近のことであること。そして、資本主義経済が解放された途端、国民のほとんどがネズミ講に引っかかって財政難になったこと。
そして、ヨーロッパ最貧国と言われる国であること。

最後には"日本人の99%が行かない"とまで書いてあった。

ここまでサイトで読んで、『日本人の99%が行かないんやったら残りの1%になろっと。』っていう感じでアルバニア行きを決めた。
謎に包まれたこの国に行ってみたいという好奇心だけでアルバニアに行くことに決めた。

サントリーニ島で急に行き先決めて、アルバニアに行く前日に航空チケットをとって、いざアルバニアへ。

とにかくネットの情報は、その人の意見であって、自分がその国に対してどう感じるかは実際に自分で足を運んで自分の目で確かめるほかはないから、いつも私はどこかへ旅する時は国の知識は頭に入れていくけど、そういった誰かの意見は一度忘れるようにしている。

出発日は朝の4時にホテルをでた。事前に空港までのタクシーを呼んでいたから、ちゃんとホテルの前にタクシーらしき大きな車が止まっていた。
まずはこんな早朝にタクシーが来てくれていたことに安心し、運転手に声をかけようとすると、運転手のおじちゃんが、おっきないびきをかいて爆睡していた。笑
こんな早朝にわざわざ迎えに来てくれたから起こすのが申し訳なかったけど、飛行機の時間もあるので、窓を思いっきり叩いた。笑
おじちゃんは飛び起きて半分寝ながら私の重たい荷物を運んでくれた。
そのまま乗り込んでまた一安心。と思ったが、タクシーにメーターもなければカード支払いできそうな機械がないことに気がついた。サントリーニ島はタクシーが現金のみの場合が多い。運転手のおじちゃんに確認すると、やっぱり使えなかった。近くのATMによってもらって降ろすことに。無事お金をおろして、いざ空港へ。
おじちゃんに最後挨拶して、アルバニアへ向けて出発。

アルバニアに着くと、なんだか少し不思議な感じだった。
ヨーロッパの雰囲気でもなければ少しアジアっぽいような感じ。
とりあえず、SIMを買ってタクシーを探す。空港の外に出ると、タクシー会社らしき人に声をかけられ、無事に乗ることに。空港タクシーのシステムがまた面白くて、カード支払いをする場合は空港にあるタクシーオフィスで支払いを済ませてからタクシーに乗る。
タクシー内でもカード支払いをできるようにしたら楽なのに・・・。
と内心思っていました。笑 が、アルバニアはまだまだ現金社会なのでなかなかシステム導入が難しいのだと思う。

タクシーに乗り込むと、おじいちゃんがプチ観光ツアーをしてくれた。おじいちゃんは英語を話せかったけど、単語単語で会話をした。小さな気遣いに私はすごく心を打たれた。

airbnbでアパートの一室を借りていたのでその近くでおろしてもらった。降りて周りを見渡すが、どこにあるのか地図を見てもわからない。
キョロキョロしていると、英語でどうしたの?と話しかけられた。
その人に助けてもらい、なんとか部屋がわかり一安心。その流れで助けてもらった人とランチに行くことに。

フランスの方だった。アルバニアのことや、気をつけた方がいいこと、マナーなど教えてもらった。そこから日本、フランスのことなど色んな情報共有をした。
フランスはパリの他にもとても素敵な街があることを知った。
その人もフランスから旅行に来たらしい。

その後、カフェに行き、フランス語を教えてもらったりしてその日は帰ってきた。
その方とはお互いの予定もあり、今回のアルバニア滞在で会うのはその日が最後だった。

数日後、ホステルに移動することに。
タクシーでホステルの近くまで行くが、またもや場所がわからない。アルバニアはまだまだ交通設備が整っておらず、細かい道が多く、Googleマップが上手く機能していない。またキョロキョロしていると、すぐにおばあちゃんがイタリア語で声をかけてきた。アルバニアは歴史背景的にイタリアの人が訪れることが多く、イタリア語を話せる人が多い。
私は英語しか話せなかったので、近くの男の人に声をかけた。お兄さんが教えてくれてなんとかホステルへ。おばあちゃんとはまた会おうね!と言ってお別れした。

やっとホステルについたが、今度は門が開かない。
『入る時はここに電話して!』と貼り紙があったが、Wi-Fiだけでアルバニア生活していたので、電話ができず、立ち往生。また後ろから男の人が、大丈夫?と声をかけてくれて電話を貸してくれてなんとか入ることができた。

アメリカ出身のオーナーが迎えてくれ、またアルバニアの色んなことを教えてくれた。
今回泊まったのは、6人部屋。部屋に入ると、インド人の子と、モンテネグロの子がいた。
3人でワチャワチャとお話しし、インドの子が日本のアニメが大好きなことが判明。

ワンピース、ナルト、ハンターハンター。。
アニメ見る用のパソコンまで持ってた。

インド人の子と仲良くなり、インド料理が食べたい!という私の我儘に付き合ってくれた。
彼は世界中の学生へキャリアコンサルタントみたいなことをしており、世界中を飛び回って仕事をしているらしい。
今回はたまたまアルバニアでの仕事の期間だったらしい。
その子にも色んなことを教えてもらった。インドのことや、仕事のこと、人生のこと。。

インド人は何人か会ってきたけど、やっぱり何をするにもスピードがとにかくはやい。
話の流れで、『パラグライダーいく?』ってなったときも1時間後には『明日何時にここね!』みたいな感じでパラグライダーに行ったり、サッカーのヨーロッパリーグの決勝が偶然アルバニアで開催してた日も、外出ようよ!なんて誘ってくれて遊びに行ったりもした。

その数日後、偶然買い物に出かけたらすごく見覚えのあるおばあちゃんが道に立っていた。ホステルに移動する際に助けてくれたおばあちゃんだった。
また会えたね!!と握手して、そんなに会話はできなかったけど、近所のおばちゃんのようにとても暖かい笑顔で再会した。こういう偶然があるたびに、人との出会いって本当に素晴らしいな。と思う。

その後もインド人の友達にいろんなところに連れて行ってもらって、別のホステルのオーナーの方と話したり、自分1人では経験できないことを一緒にさせてもらった。

一人旅って、こういう思いがけない出会いがあるから本当に面白い。
偶然同じ場所に居合わせて、話すことになるってタイミングと縁でしかない。
どこに行ってもいつも思うことやけど、本当に人に恵まれて生きてきた人生なんやな、と思う。どこにいても必ず助けてくれる人がいて、話してくれる人がいて、時間を共有してくれる人がいるって当たり前のようで当たり前じゃない気がする。
その度に、この縁を大事にしていこうと強く思うし、自分なりに精一杯恩返ししていきたい。

アルバニアに行って、特に感じたことかもしれない。
アルバニアに行って、本当に良かった。


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