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2023年1-4月 読んでよかった本

本を読むのが好きです。自己啓発本、ビジネス本、子育て本、暮らし本から小説、漫画まで。
今年の1月から4月は46冊読みました。
読むのが好きゆえ、読んだら次へ、読んで読みっぱなしになりがち。もったいないなと思ったので、超個人的・読んでよかった本を紹介したいと思います。

子どもが学びたくなる育て方

突然ですが、我が家の子育てのミッションステートメントのひとつは、「いくつになっても学びを楽しめる子に育てる」です。

長女が小学生になるのを控え、ともすれば「学び」=「勉強する」という捉え方に傾いていきそう(親が)だったのですが、じゃあ具体的にどうすれば?と考えていた時に見つけた1冊。
書籍紹介の、”子どもを生涯支える「主体的な学び」の習慣”という言葉に惹かれて読みました。
「探求的な学び」とは何なのか?どうあるべきか?が全編にわたって書かれています。

探求的学習=子ども自身が好奇心をもって、もっと掘り下げたいと思っていることを学ぶこと。
そして、筆者曰く、探求的学習の種は日常のあちこちにあるけれど、それを子ども1人で見つけるのはとても難しく、ちょうどいいタイミングでナビゲートできる大人の存在が不可欠だそう。

それを一番できるのは家庭、という視点から親にできることが書かれていて参考なりました。

まずは、子どもが好きなものを見つけられたこと、自分から興味を持つことができたこと自体を喜んでください。たとえその興味が一瞬のものだったとしても、です。そして応用編として、移り変わっていく興味や関心の間に「矢印」を引けるといいと思います。たとえば「虫」から「乗り物」へ子どもの興味がうつったとき、「虫のからだの仕組みからヒントを得て開発された乗り物がある」というような情報を伝えられたら、子どもからおもしろい反応が返ってくるかもしれません。このように「興味」と「興味」の間に親が共通点を見つけてあげることも、探究へのサポートになります。

『子どもが学びたくなる育て方』より

そして、学びにおいても「振り返り」の重要性が説かれています。大人の学びも同じ。学んで終わり、経験して終わり、ではなく、そこから振り返って改善行動や考えを深めていくからこそ本当の意味で身につくのですよね。

探究的に学ぶとは、ひと言でいえば「 ○ ○を学ぶ」のではなくて「 ○ ○で学ぶ」ということです。何が身につくのかは、やり方や個性によります。その際に特に重要なのが、何かを経験したときに「振り返り」ができるかどうかです。うまくいかないことがあっても「なぜできなかったのだろう」「どこを改善すればうまくいくだろう」と次につながる思考ができれば、どんどん成長していけます。自分で考え、工夫して進んで行く力がつきます。これは、受験勉強も同じです。

『子どもが学びたくなる育て方』より

言いにくいことが言えるようになる伝え方

アサーションと言えば平木典子先生。周囲との調和を大切にする性格もあり、夫婦関係においてどうしても非主張になってしまいがちな私。それを改善したくて、数年かけて少しずつ言いたいことを言えるようになってきたけどあと一歩・・とモヤモヤしていた時に新刊でおすすめされてきた1冊。

本の題名から、具体的な”うまい”伝え方が載っているのかと思ったら、良い意味で裏切られました。
・なぜ人は非主張的になるのか?
・アサーションの根幹となる考え方
などがしっかりと書かれており、納得感を持って読み進められました。

「思い」を抑えてしまう人の多くは、自分が言いたいことより、相手の反応の方を気にします。本当はこうしたい、本音ではこう言いたい。でも、それを伝えると、相手はウンと言わないかもしれない。そのとき相手は気を悪くして、怒るかもしれない。そうすると、自分も嫌な思いをすることになる。それならいっそ、言わない方がいい……。心の中で、こんな葛藤が生じている場合も少なくないと思います。

『言いにくいことが言えるようになる伝え方』より

もう書かれていることに都度都度うなずきまくり。響くポイントが多すぎて、マーカーとメモの手が止まらなかった・・。

なかでも、「コミュニケーションは取引ではない」と言う考え方にものすごくハッとさせられました。

アサーティブなコミュニケーションは、「前回は私が譲ったから、今回はあなたが譲る番」といった取引ではなく、いつでも「どちらも大切に」という姿勢でかかわることです。

『言いにくいことが言えるようになる伝え方』より

子育てしていて、負担が自分に偏っていると感じると、これなんてついやりがち・・。
夫婦の対話にヒントが欲しい方、特に非主張気味な方にはオススメです。

人生を変える「コーチング脳」のつくり方

コーチングを受けるようになってからずっと気になっていた1冊。私がコーチングを受けているコーチの方がおすすめされていたので、即読みました。

良本!何でもっと早く読まなかったの!
(でも、ある程度コーチングに慣れて、自分でもセルフコーチング的なことをするようになったからこそ響いたのかもしれません。本にはタイミングがありますよね・・)

コーチングの背景にある考え方や、具体的なコーチング(する側の)手法として、「GROWモデル」が紹介されています。

Goal(ゴール):「具体的にどんな状態になることを目指したい?」「それは何のため?」
Reality(現状):「いますでにできていることは?」「ゴールと現状では、何が違う?」
Options(選択肢):「ギャップを埋めるためには、どんなやり方がある?」「ほかの人ならどうするだろう?」
Will(意思決定):「どのやり方を選択する?」「具体的に何から始める?」

『人生を変える「コーチング脳」のつくり方』より

ノートを使ってセルフコーチングめいたことを時々やっているのですが、手法はあまり意識したことがなかったので参考になりました。

私がセルフコーチングをしている時、GROWの「O」=Option(選択肢:どんな方法が考えられる?)をすっ飛ばして「W」=Will(意思決定:どの方法でやるか決める)に行っている、つまり様々な選択肢を並べて比較検討することをせずに、パッと思いついた行動に飛びついているから、上手くいったりいかなかったりと精度が低いのかも・・と気付かされました。

共働きのすごい対話術

先に紹介した、アサーションの本から派生して読んだ1冊。

特に響いたのは2か所。
伝える技術は相手を変える技術ではない。
・結論だけでなく、思考や過程シェアすることでパートナー間の情報格差をなくす。

アサーションとも通じますが、相手を変えるためではなく、お互いを尊重しあうための対話なんですよね…としみじみ。

情報シェアはしているつもりでしたが、過程のシェアは省きがちでした。以降はちょっとした物の買い替えなども「そういえば○○を買おうかと思ってるんだよねー、こういうのがいいと思うんだけど、どう?」と相談するようにしたら、情報収集が得意な夫がより良い物を見つけてくることも増えました。

ちゃんと泣ける子に育てよう

3歳と6歳の娘たち、まだまだしょっちゅう泣きます。子どもたちの体調不良による在宅勤務×自宅保育時が続いた時期に、とにかく泣きまくる子どもにへとへとになっていた時に読んだ1冊。

タイトルにもありますが、「親には子どもの感情を育てる義務がある」と、義務と言う強い言葉でバシッと言い切っていてグサリ。

親になる覚悟というのは、親が親自身の感情よりも、子ども自身の感情に目を向けて大事にする覚悟を決めることでもあるのです。

『ちゃんと泣ける子に育てよう 親には子どもの感情を育てる義務がある』より

子供がネガティブ感情を表出させて、特にそれを親(自分)に向けられるとなかなかどっしりとは構えていられずイライラしてしまうことも多い・・

でも、本来ならネガティブ感情は表出→きちんと受け止めて→承認してもらえてはじめて子どもは落ち着けるし、それを繰り返して感情コントロールを学んでいくもの。子どもの体の中から湧き上がってくる不快な感情を言葉とつなげてあげる(ネガティブ感情の社会化)ことが重要だそう。

これまで読んできた他の子育て本でも、子どもの感情を親が言語化してあげることの大切さは知識としては知っていましたが、言葉に出来ない子どもの体の中で何が起きているのか?それによってどうなるのか?が全体を通じて丁寧に書かれていて、ものすごく腑に落ちました。

大河原先生のは本は「子どものいやに困ったときに読む本」が有名で、ちょうど長女がイヤイヤ期だった数年前に読みました。
あちらが未就学児向けとするなら、こちらの本は紹介される事例(フィクションですが)として、小学生の親御さん&小学校の先生の悩みが取り上げられているので、ちょうど長女が小学校に上がる直前の時期に読めて良かったです(もちろんもっと小さい子にも通ずる内容ですが)。

いかがでしたか?

振り返ってみると、子育てと、夫婦関係にアンテナが立っていたんだなと再認識。ご紹介した本以外にも、同じジャンルの本を多く読んでいたように思います。

読んでくださった方の参考になる本が1冊でもあれば嬉しいです。