三重県桑名市多度大社での上げ馬神事について。
多度大社で行われている、上げ馬神事について書かせてもらいます。
はじめに、私の上げ馬に関する記事は、上げ馬神事の廃止、中止を目的とはしていない事をあらかじめご承知置きください。
遡ること今から8年前、多度大社で上げ馬神事という全国的にも珍しい祭事がある事を知り、観覧へ出かけました。(2015年5月5日)会場は大勢の観客で埋め尽くされており、馬が坂を駆け上がる姿に拍手や歓声が上がっていました。上げ馬神事は、坂の駆け上がりに成功した回数によって、その年の豊作を占う行事として、形を変えながらも古くからの伝統行事として行われてきたそうです。馬は、数十メートルの助走から坂の駆け上がりに挑むのですが、スタート地点の奥にある待機場所の方に目をやると、繋がれた馬の臀部や腹部を蹴る等激しい暴行が続けられているのが見えました。暴行を受けた馬は 堪らずしゃがみ込み、立ち上がったらまた暴行... が延々と繰り返されており それは 直視できないほど壮絶なものでした。暴力行為を見てしまったので、その後は上げ馬も観る気になれず 途中で会場を後にしました。後日、上げ馬の坂が実際どうなっているのか知りたくなり、坂を見に行きましたが、駆け上がるにはかなりの無理、負荷が掛かる事に気づきました。よく見ると坂だけでなく、坂の終わりに高い壁が設置されていました。壁を見た上でもう一度上げ馬の動画を見てみると、坂の周りにスタッフが待機しており 成功した馬のほとんどは このスタッフが無理やりお尻を押したり、坂の上にいるスタッフがロープで引っ張り上げる事で成功としている様子が映されていました。今年の上げ馬神事では、上げ馬に挑んだ馬が転倒し、骨折するケガを負ったため安楽死処分となりました。
先述の暴力行為については絶対にあってはならない事で禁止にするべきで、上げ馬に関しては 大幅な見直しが必要ではないかと思います。
繰り返しになりますが、上げ馬が中止や廃止になる事は私も望んでいません。早急な見直し、対応を強く望みます。