【世界のビジネスアイデア】 修理、アップグレード可能なノートPC
皆さんは、携帯やタブレット、ノートPCは、壊れたりバージョンが古くなると、新しいものに買い替えますよね?
でも、この買い替えによって、どれだけの廃棄物が生まれているでしょうか?2019年、電子機器の廃棄物量は5300トンを計上しています。ヨーロッパ議会では、消費者がこういった電子機器を修理する権利を2020年12月に決議しています。環境問題に敏感な欧米ならではの流れだと思います。
もし、モニターや本体、キーボード、バッテリーなど、不具合があれば、その特定箇所だけ交換やアップグレードできたら、廃棄は劇的に減りますよね?
これを実現したのがサンフランシスコのFramework社製のノートPCです。今夏に販売予定ですが、販売の際にはパーツの修理や交換前提として、スクリュードライバーが付属品で入っているという気の入れようです。
各パーツにはQRコードが付いており、スキャンするとオンラインショップで交換可能な商品のリストを見ることができます。
(参照元:Trendwatching.com)
【ちょっと脱線&ひと工夫】
一昔前、おそらく両親や祖父母の世代は、テレビやラジオ、時計などを自前で修理していた人がけっこういたのではないかと思います。私の世代でも、PCのパーツを自分で調達して、自前PCを作ってしまう人とかいました。
商品の製造側としては、新しい商品をどんどん早いサイクルで購入してもらうことで、売り上げを伸ばしたいという算段があるのだと思います。それも十分理解できますが、時代の流れは
大量生産、大量消費 → CO2削減、廃棄量削減、地球に優しい消費
です。
服や鞄、靴では多くの人がやっている、上質のものを丁寧に修理しながら使い込む、これが他業界でも将来の常識になっていくかもしれません。
修理やパーツ交換しながら1つの製品を味わいが出るまで使い続ける人に、インセンティブがあるような仕組みを仕掛ける企業が現れて欲しいものですが、日本で現れるでしょうか?家具屋さんや、ホームセンターなんかは取り入れやすそうな気がします。
私も、自分の体の悪いところを治療やメンテしながら、長くお付き合いしたい。。。医療や美容業界でも、この修理(治療)&アップグレードのコンセプトで、新しいサービスが生まれるかもしれませんね。
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