ハカと我が家の子どもたち
NZと言えばラグビー→オールブラックス→ハカ。
NZについてほとんど何も知らないまま移住を決めたので
(夫婦ともに一度も訪れたことすらなかった)
ハカやマオリの文化についてもほとんど知らずに来ました。
ぼんやりと、ハカは日本でいう「相撲」みたいな存在なのかなぁと思っていました。(日本人だからみんな相撲してるわけじゃないし、日常生活でそんなに相撲しない)
ところがどっこい。めっちゃハカ踊る。めっちゃハカ歌う。
私たちが住んでいるエリアがマオリ文化が色濃く残るところという事や、
子どもたちの通う学校の校長先生(女性)がマオリの方ということもあるのかもしれませんが、めちゃくちゃ日常的にハカが存在します。
小学校でも保育園でも子どもたちは朝の会で毎日色々なハカを踊ったり歌ったりしているし、マオリ語も日常会話の中でかなり普通にミックスされています。英語に比べると発音が日本語に近いことから、子どもたちには親しみやすいらしく、ものすごい勢いでハカの歌と踊りを覚えて家に持ち帰ってきます。
特に長男はカパ・ハカという伝統的なハカを披露する選抜チームに選ばれており、かなり本格的なハカを踊り、長尺のマオリ語の歌をとうとうと歌います。そしてそれを家で見ている妹×3人もスポンジのように覚えていき、気がつけば鼻歌がマオリ語のハカになっている。
こんなにもハカが日常にあるのかと思うと、とても興味深いし
子どもたちのお陰でどっぷりとその文化に触れることができていることにとても感謝しています。
学校に新しく入学してくる家庭を迎え入れる時や、離任する先生を壮行する時、日ごろの感謝や応援の気持ちを表現したい時など、全校生徒で行われるハカはとてもとてもかっこよく、心が震えて涙が自然と溢れてきます。
日本だと、人前で本気で踊ったり歌ったりすることが年頃の子どもたちには恥ずかしかったりすることもあると思うのですが、こちらの子どもたちにとってハカを歌ったり踊ったりハカの表情(舌を突き出したり、目を剝いたり)をしたりすることはとてもカッコいいと認識されているようで、
どうだ!と言わんばかりに胸を張ってパフォーマンスをする姿は本当にしびれます。
息子曰く、大勢で大きな声で歌い、胸をたたいて踊り、地面を踏み鳴らしていると心の底からぐわーっと盛り上がってきてとても気持ち良いとのこと。
それがこちらにも伝わってきて圧倒されるのでしょうね。
週末にはカパ・ハカの大会に出場予定のため、勉強もそこそこに
学校でハカばかり踊っているとのこと。面白いなぁ。