バギオに来てもうすぐ2週間経ちそう日記
到着した翌日に膀胱炎になってたまげた。もちろん病院に行って診断を受けた訳でも過去にかかった経験があるわけではないけれど生理が終わった翌日にトイレットペーパーに付いていた血とわずかな排尿痛で察した。人生初の膀胱炎が今?でもおしっこしまくったら1日で治りました。
到着から2日目の月曜日の夜、嵐のような雨の中を中国人と日本人の生徒と買い物に出かけた。わたしと中国人の子の傘は華奢な折り畳み傘、もう1人の日本人の折り畳み傘は骨が一本折れていた。ただでさえ脆弱な装備の三人だったけれど、たとえ屈強な傘を携えていたとしてもどうにもならないくらいに雨が降っていた。笑ってしまうような豪雨。山岳地帯に位置するバギオには坂道が多くて、どこからともなく濁流が発生していた。「わたしたちが今歩いているのは道じゃなくて川」と伝えたけど伝わるような文法だったかどうか怪しい。正しい文法だったとしても聞き取れないくらい雨の音がすごかった。結局お店にたどり着く前に引き返して帰ったけれどありえないくらいびしょびしょになり、翌日から無事に風邪をひいた。わたしだけ。まだ治ってない。
たとえ風邪をひこうとも、コロナに罹患しようとも全くもって熱が出ないことでお馴染みのワタクシでございますので、しっかり1日8コマ授業を受ける。そもそも授業を受けにここまで来ているのです。サポートを頼んでいたエージェントは事前打ち合わせの時にわたしがいる学校の説明として「学生の国籍の割合は中東系:4割、韓国人:3割、日本人:3割くらいです」と言っていたけれど、いざ来てみたら日本人と韓国人が45%ずつ、残りの10%がサウジとカタールの人、みたいな感じだった。なんなら日本語話せる韓国人が数人いる。わたしが住んでいるシェアルームに至っては日本人率100%だ。日本じゃん。
もっと日本語をペラペラと話すことが恋しくなると思ったけれど、当分そんなことは思わなそう。
とは言っても、授業はもちろん全て英語。わかりやすく話してくれている英語ですらわからん。1週間と半分が過ぎて、著しい成長などは特に感じることはなく。入学したタイミングが良くなかったため、初日に実力を測るためにTOEICに倣ったテストを受けたのだけれど、たったの2週間後となる今週末にまーたテストを受ける。
8コマで7人の先生の授業を受けている。それぞれ個性ややり方があるようで基本的には楽しい。授業のほとんどが小さいデスクが2つ入るだけの狭い個室でのマンツーマンなので相性が悪いと辛いかも。正当な理由であれは変更も可能なので変えてる人は変えてる。
わたしの担当の先生の中でとびきり個性が強いのは発音のグループレッスンの先生。歴が長く確固たる自信とぶれないスタンスを感じる。めちゃくちゃ熱心だけど1尋ねると15くらい返ってくる。15のうちの4くらいだけ理解できる。スピーキングのマンツーマン授業ですら8割先生が喋り倒してるらしくチェンジ率が1番高らしい。グループレッスンで発音を正してくれる分にはとても勉強になるのでわたしはあの先生の授業が気に入っている。
今の所わたしが1番苦手としている発音は、基本的な母音の発音の一つで出現頻度がべらぼうに高い。あいつら何処にでもいやがる。授業では生徒が順番に教科書の単語群や文章を読んで練習、それを先生が常にチェックして適宜指摘するというシンプルなやり方をしている。わたしがあいつらに気づかずにぬるい発音で読み上げるとすかさず先生が「Your best friend!!」と矢のように指摘してくれる。本当の親友になりたい。
授業時間外の自由な時間が思っていたよりもあった。もっと四六時中勉強に追われるのかと思っていたけどわたしが選んだ学校は思っていたよりも緩いらしい。ゆるいところを選んだんだけれど想像以上だった。休日にネイルに行ったり買い物やらなんやらをする時間も十分にあるし、なんなら若干持て余している。在中の日本人スタッフに「日曜日やることないんですよね」とこぼしたら、少し間をおいて『勉強じゃない?』と言われた。それは本当にそう。
日本での生活に飽きた、ヒリヒリしに行きたい、と慣れ親しんだ環境から飛び出してこんな感じの取り止めのない生活をしている。ふと、こんな感じで本当に英語話せるようになるのか?と思ったりもしている。留学始めて2週間の成長具合てどないなもんや。さっぱりわからん。
そういえば渡航当日、買ったばかりで使うのを楽しみにしていたネックピローを保安検査場に忘れて搭乗しました。愚かすぎる。
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