透明になりたい

透明になりたい。
"透明人間のように扱われた"って不当な、悲しい表現として使われてるし、実際見えてないみたいな対応をされて傷ついたこともあるし理解はできるけれど、いま28歳現在のわたしは透明になることを願わずにはいられない。

もちろん大切な、大好きな人たちには見えていて欲しい。見えていたい、交流したい、話がしたい。
でも、そうじゃない、この世の大半の人たちにとっては透明でいたい。
干渉せず、されることもなく穏やかに過ごしたい。

今日仕事を終えて帰ってきて、車を停め外に出たタイミングで近所に住んでいるらしい人に声をかけられた。
内容は大したことのない、むしろ親切心で、
「いまきみが車を停めた真ん前の家の住人は道路の黄色いラインに車が被っているとすぐ通報するからあっちに停めたほうがいい」と教えてくれただけなんだけど、知らない人に声をかけられるだけでその後少しザワザワする。というか、いまの家に内見に来た時に車を停められるか家のオーナーに聞いたら「どこでも停められるよ」って言ってたのに全然anywhereじゃないじゃん。

人に声をかけられないために自分の気配とか痕跡をなるべく消そうと思うと疲れるし、生きている以上どうやら完全には消せないし。
でも一ミリたりとも気にかけられたくないんだよな、
実際はさほど認識されてるわけでもないのに。

透明になりたい。わたしを透かして、穏やかに生きてくれ全員。


日付を確認したら4月が4日過ぎてた。
時間が少しでも早く過ぎればいいなと思っていたけど、本当にそれでいいのかな、とふと思った。
でも、じゃあ、どうする?

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