人を選ぶのは難しい、という話

人を選ぶのは難しい。それも、たった数日で。


選択の話。年次が上がると、選択の機会とそれに伴う責任が増える気がする。
今年の新人の中でうちに配属されるとしたら誰がいい?という話があった。実際にはもっとちゃんとした聞き方だけど。
私は選択が苦手だ。仕事でもプライベートでも、自分に決定権を委ねられるのが苦手。それに伴う責任を負いたくないし、負えないし、そもそも自分の選択に自信がないから。
しかも順位付けとその理由も添えて、とのことだったので、直感すら使えずにどうにか捻出しなければならなかった。とりあえず、真面目に考えてみた。


現場に新人がいる、ということを考えた時に「やる気は、あります!」というのを目に見えて示せることは得だなと思っている。
朝早く来る、挨拶する、自習してる、質問する…など。私はコミュニケーションが苦手だったので、ひたすら質問して、朝や休憩時間に自習して、勉強している雰囲気出してた。実際やってはいたけど、特に人目につくように。
そもそも、いま指導する立場になって改めて感じるけど、新人に能力はほとんど求められていない場合が多い。頑張ることと、きちんと報連相ができること、なんかトラブルが起きそうな時に、アラートが出せることが大事なんだと、今の立場になると分かる。
新人のうちはただ迷惑をかけているだけだ、と全方位に対して申し訳なさでいっぱいになるけど、先輩からするとやる気があるだけで、報告できるだけでえらい!となる。


ただ、その素質をたったの数日・数時間で見抜くのって難しいよね。慣れてないなら尚更。
私がこの時選んだ子は、実はうちの現場には合わないな〜というエピソードが多かった。
こういう判断を数時間で実施するのは、難しい。
もちろん色んな人の評価を総合して、最終的に判断するのは私ではなかったけど。それでも、判断材料となる選択をするのはとても苦しかった。

年次が上がると、判断・選択の場面が多くて、それが採用されることも多くて。日々苦しさと戦っている。自分の中でバランスが取れるようになるには、まだまだ時間がかかりそう。